超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

鎌倉の古いお寺

2013-04-06 20:55:41 | 旅行お出かけ
先月末、鎌倉を歩いた時に目指したのは、鎌倉最古の寺で「杉本寺」という。スピリチュアルヒーリングの先生がここを訪れた時に「何か」を感じたらしく、「新しい事が始まる時に行っておくとよい」とアドバイスいただいたのだが、初めて聞くお寺だった。調べてみると鎌倉駅から歩くと25分くらいかかる外れにある。方角的には報国寺の手前あたりになるが、そのお寺と並んで道路標識に「杉本寺」と現れるくらいだから鎌倉でも格式高いところなのだろう。たまたま前の週末の女性タレントが鎌倉を練り歩くテレビ番組で「杉本寺」が紹介されていた(松本明子さんだったかな)。何でもありがたい「書」を書いていただけるということだったが、彼女らが訪れたときはお寺は閉まっており、午後4時半までの拝観ということがわかった。  

   

我々は鶴岡八幡宮の流鏑馬用馬場を朝比奈方面に向かい歩き始めた。ビゴーおじさんのパン屋やアルトシュタットという美味しいフランクフルトの店を通り過ぎ15分ほど歩くとその道沿いに「十一面杉本観音」と書かれたたくさんの幟のある長い石の階段が現れた。坂東三十三箇所・鎌倉三十三箇所両方の第一番札所だそうである。拝観料は200円、時間は朝の8時から午後4時半までだった。イイクニ作ろう鎌倉幕府の500年も前の奈良時代に行基が開いたと言われる鎌倉最古のお寺だ。長い階段を上って行くと古い萱ぶきの門が現れ、さらに石段を上って行くと同じような萱ぶきの趣き溢れる本堂がある。本堂に至る正面の階段は苔むした真緑で風情があるが、滑りやすいから危険なのか立ち入りはできなくなっている。

      

本堂の中は撮影禁止なのだが、珍しく観音様本尊の目の前まで入っていけるのだ。行基菩薩、慈覚大師、恵心僧都の作と言われる三体の観音様が鎮座まします。大きなろうそくに「家内安全・身体健全」などの願い事を書き、お供えしてお参りする。何やらひんやりとしているが、不思議に落ち着いたパワーを感じた。妻は「背中が重かったのが、すーっと軽くなった」と言っていた。私も同じく最近運動し過ぎで腰から背中にかけてがっつり堅くなっていたのが、和らぐような気がした。入り口にいた大学教授のような熱心な信者のような方が上記の由縁を詳しく語ってくれた。ロシア人の教え子が来日すると必ずここに着て30分ほど観音様の前で正座して行くと言う。歴史や由緒など全く知らないが、心身が落ち着いて疲れや憑きものが落ちるというらしいのだ。

スピリチュアルヒーリングの先生は「ぐるーっと一回りする」ように言ったそうだが、恐らく本堂の中を奥まで回って本尊を拝んで来い、という意味だったのだろう。寺務所で松本明子さんがもらっていたのと同じ「仏様のありがたさを歌った御詠歌」を書いてもらった。先生が言うところの「物事を新たに始める時に願いが成就するよう」なお守りがあった。毎月1日と18日はごまたきを行って祈念してくれるそうだ。一番大きな行事は8月10日で大護摩供、三十三観音経読誦の大法要が厳修され、この日にお祈りされると四万六千日分のご功徳があると伝えられているそうだ。その場に居合わせた(たぶん学校の)先生は「必ずいいことがありますよ」と笑っていた

      

さて杉本寺を後にするとすぐそばに有名な報国時(竹寺)がある。たしかものすごい昔に友人グループで訪れただけなのでどんなところかもすっかり忘れてしまっていた。こちらは観光名所としてかなり有名で外国人もカメラをもって歩き回っている。拝観料は200円と杉本寺と同じだが、抹茶をいただくとプラス500円という「やられ感」のある値段設定だ。しかしここの孟宗竹はものすごく素晴らしい。大昔訪れた時はすごく寒かった記憶があるのだが、昼間でも鬱蒼としげった竹が太陽光を遮りうす暗くひんやりしていた。奥には本堂があるが、この寺は禅寺なのだな。こじんまりした落ち着いた感じの石庭が現れる。見事なつつじがあり、本院にはたくさんの文化財があるそうなのだが、ほとんどが鎌倉国宝館に所蔵されているそうだ。

        

今回は八幡宮と杉本寺、報国寺の3つだけで「ひょんなきっかけ」でもないと訪れる機会が少ないが、由縁もセットで追い掛ける神社仏閣とは中々によいものだ。ベタベタの観光地でも「人が集まる」というのはそれなりのすごさがあるものだ。私は勢いで友人に聞いた「一個人」という雑誌を初めて購入してしまった。知的好奇心のそそられるジャンルを特集する月刊誌のようで、今回の保存版とされたのが「奈良 古都の謎を旅する」というものだった。興福寺に東大寺、薬師寺に唐招提寺、そして斑鳩の法隆寺などである。高校生の時に古文の教師が法隆寺とは実に謎の多い寺であると言い、哲学者梅原猛さんの著書を紹介してくれた。法隆寺中門にまるで「通せんぼ」するように真ん中に柱が建っているのは「聖徳太子の怨霊を鎮めるため」というダイナミックな説を唱えた興味深い本だった。

      

鎌倉もそうだが、修学旅行で訪れた京都・奈良をもう一度訪ねたいと思う。実は学生時代に悪友と自家用車強行軍で修学旅行で訪れた神社仏閣を巡ったことがあるのだが、歴史的な意味などをあまり考えずになぞったのでただ懐かしいに過ぎなかった。仏教や何百年の前の政治などは学ぶだけで大変だろうが、鎌倉の小さなお寺ですらあのパワーなのだから、本場はもっとすごいのだろう。私はどちらかというと歴史的背景や文化様式などよりも、「風水上の意義」や「龍脈の通り道」、「気の集結する場所」など少しだけ神秘っぽい逸話が好きだ。「天命を知る」年齢になるまでにはぜひ、色々な神社仏閣を巡っておきたいと思う。


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4 コメント

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Unknown (小夏)
2013-04-07 11:30:04
師匠、こんにちはー!
折角の週末ですのに、春の嵐でしたね~。こちらは朝方青空も覗いたのにまた雨がザーッと降っていました。

「杉本寺」だんだん見逃せなくなってきました!じわじわきてますー^0^
本当に京都・奈良はこの歳になって興味が出てきました。わからないなりにもですが、肌で感じられればいいかな~と^^
伊勢神宮も良いですよ~!神宮会館という宿泊所があるので、いつか泊まってみたいですねぇ。。あ、、いつかはなんて言ってちゃダメですね。
いつかやるか?、、いまでしょ(笑)

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Unknown (磯辺太郎)
2013-04-07 19:15:53
小夏様

うわーん、今日も本格コース再再デビューの予定だったのに、中止になってしまいました。(呪われている?)
杉本寺「きてます!」鎌倉へいらっしゃるときはぜひ一度お運びあれ。

京都・奈良の神社仏閣、その歴史。。。もちろん日本人のルーツである伊勢神宮、「天命を知る」年齢までに一度訪れたいです。

「今でしょ!」って職場でも流行ってるんですよー。
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Unknown (小夏)
2013-04-13 09:25:56
師匠~~、ご報告が遅れましたが、お詣りしてきましたー!!
ほ~んと、行ってみてよかったーーーと思えるお寺さんでした。きっかけを本当にありがとうございます。やはり本物中の本物に出会うと今も目に見えない変化を感じるばかりか、今後も違った眼が育っていくのでしょうね。特に主人もそう申しており驚いてしまいます。
私もやっとアップしましたので早速トラックバックいただきました。よろしくお願いいたします。
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Unknown (磯辺太郎)
2013-04-14 05:37:56
小夏様

師匠、お帰りなさい~と言うか、またいらっしゃる日まで。
つぶやきさんつながりのヒーリングの先生の一言で杉本寺ファン仲間ができてすごくうれしいです。
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