超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

ナツドク(夏休みの読書)の楽しみ

2009-07-30 07:00:51 | 書籍
1学期、息子甘辛は通信簿の国語で「考えや気持ちを文章に表す」という欄に×がついてしまった。
その対策としてよく●●文庫が昔やったように、夏休みの読書100選みたいなものを考えた。
有隣堂藤沢店スタッフお薦め文庫という冊子を無料でもらい、「夏休みに50冊読破したらTVゲームソフトを買ってやるか検討してやる」(なんて勿体ぶった言い方だ!)という約束をした。

「よーし!ホントだな」

息子は私がもらってきたお薦め文庫で読みたいと思うタイトルに○をつけはじめた。
全部買ってると大出費になるので、まずは図書館に10冊ずつ予約してやることにした。
甘辛はやる気マンマンだが、哀れかな自分がこの夏休み親よりも忙しいことに気付いていない。この10冊読むだけでいっぱいいっぱいだろな。

どれどれ6年生にもなるとどんな本を読もうとするんだろ。○印を見てみた。各著にはスタッフの紹介コメントが載っている。

「西の魔女が死んだ」
(なんとなく「夏」を感じられる読後感さわやかな一冊です。)
― ふーん。おもしろいタイトルだな。魔女が死ぬとさわやかなのか?。。。

「チーム・バチスタの栄光」
(ぐいぐいと引き込まれるように読みました。手術の光景も目に浮かぶようなリアルさがあります)
― タイトルはなかなか引き込まれるな。ゴッドハンド輝の「ヴァルハラ」みたいなものか?

「日本語擬態語辞典」
(最近認知度が上がった?オノマトペ(擬態語)!!「ハラハラ、ドキドキ、ニヤニヤ・・・」辞典とはいえ、そこは文庫!お手軽です。半分は五味太郎さんのおもしろいイラスト、解説も和文・英文とあり、ちょっと得した気分になれます)
― ぎゃーはっは。アイツもともと話の半分近くが効果音なのに、擬態語ボキャ増やしてどうすんだ!?

「震度0」
(大震災の朝、県警幹部が失踪!県警のとっては大激震のはずがなぜ「0ゼロ?」終盤の予想を超える展開にその意味が・・・。細かな心理描写は女性の方にも読み易いです!
― うーむ。こっちはやけに重そうだぞ。大震災と言えば神戸のやつかな。。。

「三国志‐天狼の星」
(「仁君劉備」や「悪役曹操」にはもう飽きたという方におすすめ!キレやすい劉備やコンプレックスの塊の曹操がいます。超人より凡人より、だけど生き抜こうとする姿が皆カッコイイ!)
― なーるほどね。三国志は読み尽くしてたからな。虚弱な関羽とかあわてんぼうの孔明とか?

「片倉小十郎景綱」
(独眼竜正宗の右眼として生涯支え続け、秀吉に城を与えようと請われようとも。政宗の下から動かなかった男)
― 普通それを言うなら右腕だが。。。右眼と掛けたとすればなかなか知的な人だ。ウル銀行きか?

「犯人に告ぐ」
(連続児童殺害事件の捜査は行き詰まり、現役捜査官はTVニュース番組に出演し犯人逮捕への突破口を見出そうとする。こうして犯人とメディアを通じての戦いが始まった!そして思いもよらぬところから犯人逮捕への糸口が!!息もつかせぬ。ラストは圧巻!!)
― 息子も児童だからあんまりこういうのは読ませたくないものだ。。。でもスリルはありそうだ。

「上杉三郎景虎」
(「義」を重んじてきたはずの直江兼続が生涯に一度だけ犯した裏切り行為ゆえに、若くして自刃に追い込まれた武将
― 天地人最近見てないけど、むかーしから直江兼続好きだったからなあ。

「手紙」
(唯一の家族である兄のことが大好きだった弟、その弟のために殺人という罪を犯してしまった兄。彼らを通して人と人とのつながりについてこんなにも深く考えさせられたのは、この小説が初めてでした。読んで思い切り泣いてください)
― これは書店の店頭に長いこと陳列されてたからタイトルを知ってるぞ。アンジェラ・サキとは関係ないらしい

「容疑者Xの献身」
(「極限の愛」とは何か?推理小説でありながら、これほどまでに「愛」を追及した傑作があっただろうか?東野圭吾のガリレオシリーズ懇親の代表作!!
― これもテレビで映画の宣伝をしていたぞ。「手紙」と同じ作者なんだな。東野・・・って今田とコンビだったお笑い芸人と勘違いしてた。。。

「告白」
(自分の思いを他者にうまく伝えられますか?現実と理想のギャップ、他者の中にいる自分と自分の中にいる自分のギャップに苦しむ人におススメです。決して主人公のようになってはダメです)
― なかなか重い感想だな。このタイトルって色々な人が書いてるから間違わないようにしなきゃな。

「夜のピクニック」
(「歩行祭」という、1日かけてひたすら歩く高校のイベント。ドキドキハラハラもしないけど、忘れかけていた純な気持ちを思い出させてくれる、どこか切ない青春小説です)
― タイトルからはヤバいことと勘違いしそうだが、知人に借りてこの中では唯一読んだことがある。まさしく上のコメントそのものだったな。

書いているうちに、私も同じものを読んでみようと考えた。夏休みの読書に息子と同じ本を読んで、その感想を話し合うなんて結構イカすじゃないか。
ブレイブストーリーから小学生でも高学年になると全く侮れない本を読むもんだと痛感した。
私の読書時間は通勤の時だから、別にジャンルは問わないのだ。同じ本を読んだ者どおし、その内容について盛り上がるほど楽しいことはない。
ナツドクは新たな楽しみになりそうだ。


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