超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

魚の日

2011-10-02 18:17:48 | 食べ物
妻が買ってきた「湘南鎌倉WALKER」で月に一度第一日曜日に先日偵察した片瀬漁港で「朝市」が開催されるという。港に水揚げされた地元の水産物をそのまま直売する市で、業者はもちろん一般の人も自家用車、車でかなり遠いところから足を運ぶという。
平日も直売はやっているが、この朝市はそれの大きいイベントらしい。
魚好きの我が家は第一日曜日を「魚の日」と定め、魚尽くしとすることにしたのである。

会場は朝9時、実家の母親といつものように早朝竜泉寺に行き、そのまま我が家に連れてきて一緒に採れたて地魚を食べることになった。
息子甘辛は眠たがっていたが、一人残すとマンガとゲームしかやらないので引きずって
自家用車に乗せた。
幸い目の前の駐車スペースに置くことができたが、30分前に着いたのに既にかなりの人が列をなしていた。。。

   

我が家ご用達のイタリアンレストラン、腰越の「ロアジ」の主人も前の方に並んでいた。なるほどこういう風に調達していたのか・・・かのレストランの魚料理は絶品である。
特にグリル系がよい。洋食では何をもっても肉を志向する私が唯一、魚メインに注文する店である。
我々が偵察している間に妻に挨拶にきたらしい。。。後輩に並ばせたのだが、ほとんど最前列で来たのは6時半という・・・

私と息子甘辛はじっと並んでいられず、向かいの白い灯台のほうの釣りゾーンを偵察していた。9時近いからもうかなりの釣り人が訪れている。
この釣りゾーン、環境や景観は素晴らしいのだが、あまり釣れた記憶がない。
手前の岩場組も結構苦戦しているらしく、バケツには海水しか入っていないグループが圧倒的だ。反対側の赤い灯台もホントは釣り禁止なのだが常連さんが場所をとっている。。。

      

やがてシャッターが開き、朝市が始まった。あまり広いスペースではないので一気にお客を入れるわけにもいかず列はなかなか進まない・・・カゴを持っている人か買うことができないようだから、私と甘辛は売り場のすぐ後ろに歩いて、どこに何があるのかまた偵察を始めた。
手前で二人の漁師がまな板で魚を下ろしているようだ。売り場にはホントにさっき上がったばかりの魚が山のように盛られていた。スミイカ、小アジ、タチウオ、イトヒキアジ・・・この前塩焼きで食ったオキギスは無いようだなー。

      

面白いのは「いろいろな魚ザル一杯200円」よく見えなかったが、ホウボウやダツ?、クロムツやシマダイなどが見えた。
あまり大きくはないが、カワハギ、カンパチ、丸アジ、そしてその向こうにメジマグロなどが見える。すごい人で邪魔すると悪いからあまり撮れなかった。。。
奥に大きなプールが二つあり、巨大な魚がところ狭しと泳ぎ回っている。「ロアジ」の主人は眼の色を変えてタモアミを持ち、奮戦していた。

       

列の最初のほうは「業者」の集団だったようで、白い発泡スチロールの箱に入りきらないくらい買いだめしている。、
100グラム80円とかいう値付けだから、計量に時間がかかり列は中々進まない。もう1時間くらい並んでいるぞ。そのうちにさっき魚を下ろしていた漁師さんが箱を持って列を回ってきた。「これホントに獲れたてだよ!食べて買ってってよー」
このアジの美味しさには度肝を抜かれた。。。刺身が噛み合わせる歯を押し戻すのである。
そしてじわーっと甘い・・・私と甘辛は思わず「こりゃーうめえっ!」とハモってしまった。

   

私達の順番になると残念ながら大きなアジは売り切れてしまっていた・・・あの刺身をつまんで皆買っていってしまったのだろう。
妻と母が選んだのはスミイカ4、アジ6、カマス3、カワハギ1、カンパチ1だ。(何か連合艦隊の編成みたいな言い方になっちゃった)これで1700円だという。買い物を終えると魚のアラでとったつみれ汁のサービスだ。
息子が国立競技場にサッカー観戦で出掛けるため帰宅してすぐに妻は見事は包丁さばきであっという間に魚の半分くらいを下ろして見せた。アジは中くらいだがさっきのと変わらないくらいの食感、イカはまだ半分光っていてコリコリだった。カンパチは少し若い感じがしたが、カワハギは新鮮で絶品の肝が体の割には結構大きく舌がとろけた。。。

      

全く贅沢な昼食を食って息子は出掛けて行った。母親は大喜びで帰って行った。
家に帰ってきた私は波がないのをチェックすると、いてもたっても居られなくなり竿を持って目の前の川へ自転車を走らせたのである。あれだけの魚を見せられりゃ、何か釣りたくなるよなー。何せ今日は「魚の日」だからな。
実は偵察している間に密かに買い込んでおいたアオイソメを持っていつものポイントでハゼを狙うことにしたのだ。
汽水という淡水と海水の混じりあういつものポイントはポツポツ人が来ていた。夜しか来たことないが、汽水というのは不思議な魚の組み合わせが見られるものだ。
「ウナ吉」を釣り上げたのもここだし、ボラが跳ね、黒鯛、シーバス、ハゼが釣れる。かと思えば夕方はテナガエビが大挙し時間帯によってはハゼがバカ釣れするのだ。

      

本でも読みながらのんびり釣っていたが、意外にバカスカ釣れた。2時間でハゼがざっと20匹くらい。。。今年は少しシーズンが遅めで今が旬らしい。結構いい型してるしなー。
頭を落として内臓を取り出すのは自分でやって、後は天麩羅にしてもらうことにしようか。
明日、朝早いからあまり飲めないのが残念だが、これから毎月第一日曜日は色んな意味の「魚の日」になることだろう。魚大好き!!