超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

プチソウル(食べ物編)

2011-08-17 07:58:40 | 食べ物
重たい超兵器203号をわざわざ持って行ったのにうまく撮れてませんねー。

かの国で「食べ物」と言えば色々あるが有名なのはキムチだと思われる。しかし残念ながら私は幼い時から発酵「目」漬物「科」の食物が全て食べられないのである。
メインを注文すると大抵何種類も出てくる小皿料理もほとんどのものが食べられない。
かと言って「冷麺キムチ抜きで・・・」と注文するのはかの国では軍法会議モノのような気がしてとても勇気がない。。。
楽しみの半分を失った気分だがそれでも魅力ある「食べ物」はたくさんあった。(あんまり店内でパシパシ撮る習慣がないのだが、他の席(多分同胞)でもやっていたので少し残しておいた。

まずはギンポ空港から明洞の商店街に辿りついて遅めの昼食に入ったのが「ミョンドンギョウジャ」。「地球の歩き方」にも出ていたが結構ベタな店らしい。。。手打ちの韓国風うどんは「カルクッス」といい麺と水餃子、鶏ダシスープが混然としていい味を出していた。また韓国風餃子「マンドゥ」はショーロンポーに似ていてジューシーな感じがした。隣席の女性二人(日本人)も同様のメニューを注文していたが、ものすごい量で最後は苦戦した。全部食べたらもうその日は何も入らないくらいお腹いっぱいになってしまった。。。

    

その夜、アックジョンドンに移動し「ギャラリア」という百貨店で買い物を済ませた後、「それほどお腹は空いていないが何かツマもう」ということになった。
そのエリア韓国著名人が結構出没する高級焼肉店も並んでいたが、またの機会にして「活きタコをピリ辛ソースで炒めて出す」店を探した。
ホテルでもらったガイドの付録地図に書いてあったその店は「ペッコドン」という。どう考えても「この辺」なのだが、見当たらず彷徨うこと30分、諦めて帰りかけたときにようやく「地下にある小さな店」を発見した。

生きているタコは残念ながら売り切れで生のタコ炒めになったが、激辛コチュジャンと半分生のネギとの相性が抜群で「軽くツマむ」にはすごい量だが、何とも元気の出て酒の進む一品であった。
ただ習慣ではこの後、「余った辛味ソースにご飯を混ぜて焼いて食べる」という日本でいう鍋の後の雑炊のようなモノで締めるようだが、残念だがお腹に余裕がなかった。。。
妻曰く「この手の料理は美味しいが『逃げ場』がない」そうだ。確かにいくつかある箸休めなど無いも同然なくらいメインは強力な味が初めから終わりまでずーっと続く。。。
それからいかにも「伴or友」という感じのビールだが、意外にも焼酎をそのまま飲むほうが合う。やはりその国の人の飲み方が一番料理に合うものだなー。

   

翌日はホテルで軽く朝食を済ませた後、いくつかの名所を巡って小腹がすいたので屋台の「トッポッギ」という名物を二人で半分ずつ食べた。とにかく量が多いのと、激辛テンメンジャンに餅が山ほど入っているのである。これもまた「逃げ場なし」系の料理だが、実に美味かった。他にも餃子とか串に差した豚肉とか練り物、チヂミ、韓国風海苔巻き(キンパブ)など多彩にあっておもしろい。あちこちに出るが屋台によって少しずつ種類が異なり、ずらりと並ぶとホントにワクワクするなー。
ホントはロッテ百貨店本店の地下フードコートで昼食を食べるつもりだったのだが、なんと改装中・・・?!

       

どうも目当てのお店にあまり縁がないようなのだがめげずに、明洞の街中に戻りガイドブックに載っていた「お粥屋」に行ってみた。そう、「逃げ場の無い」料理が続き、少し「安らぎ」を求めていたのである。
私はアワビ、妻はズワイガニの五目粥を注文した。どちらも疲れた胃に優しい、ダシと胡麻油の利いた美味しい粥だったが、もう少し煮込み時間を少なくし、雑炊っぽくサラサラにしたらもっといい感じだなと思った。

      

一度くらい本格的なカルビなど焼肉を食おうと、光化門広場の近くにある「ピョンチャン・ハヌマウル」というお肉屋がやっている本格焼肉料理の店を訪ねて行ったのだが、苦心の末(電話番号で探し当てた)ようやく見つけたのに、焼肉は「辞めてしまった」らしい。
またまためげずに明洞の中心部に行ってずばり「高いが美味い」高級店に直行した。「ノビチプ」という鳩山元総理も好んで足を運んだというその店で、王カルビ、レバ刺し(日本ではもう出してないかもしれない)、牛タンを注文した。どれもすごい大盛りで二人で一人前丁度くらいだった。どれも素晴らしく美味で「ビールよりも間違いなく合う」と発見した我々は迷わず韓国焼酎を頼んだ。

      

そして最終日、最後の買い物をするためロッテ百貨店の開店を待っていると、その横に新宿でも「2時間待ち」で有名だった「クリスピークリームドーナツ」があった。
同輩がダースで職場にダースで買ってくれたが、皆「?」という顔をしていて・・・閉店間近に並んで買って帰宅したものの、家族には不評。。。正直、私も何でアレに何時間も並ぶのかその心理がよくわからなかった(ごめんなさい)。
ドーナツには興味無かったがかの国には「ピンス」なるかき氷があり、その店ではそれが売り出されていた。

   

生ストロベリーのシロップの下に練乳、そして最下部には小豆が入っている。正規な食べ方はなんとこれをごちゃごちゃに混ぜて食べるのだそうだ!つまり石焼きビビンバと同じ要領である。
この国に食べ物はとにかく何でもかんでも混ぜ合わせるモノが多いが、かき氷までそうだとは思わなかった。
いちごと練乳と小豆とは日本ではあまり見かけない組み合わせだが、練乳が「つなぎ」になって中々美味いモノだった。やはり量がものすごく二人一つで丁度よし。。。

    

最後に妻がお気に入りバッグを購入し「ここは行っておきたいんだけどねえ」という店に向かった。ソウルでは焼肉でも「部位肉」が人気だそうだ。
有名な骨付きカルビだけでなく、ホルモンが実に美味そうだったのでその専門店「良味屋」という店を選んだ。
注文したのはホルモン焼と大腸、特製ダレとマッチして実に美味い。ちょっと慌ただしかったがプチソウル(食べ物編)を締めくくるのにふさわしい極上メニューだった。

      

この国の食は焼き物であれ、鍋もの、ご飯もの、かき氷ですらすべて「ごちゃごちゃに混ぜ合わせる」文化のようだ。その国々の独特な文化があって面白いものだ。
確かに「逃げ場のない」ジャンク的辛さをもったものが多いが、ヘルシーなものもある。「韓国の女性はキムチを食べるから肌がキレイ」と聞いたこともある。
それから日本人が特別に小食なのだろうか、かの国の人々も身体がべらぼうに大きいという訳でもないのに、やたらめったら量が多い。。。
私にとっては「幅をあまり持てない」食ではあるが、ガイドブックの一人ご飯編にはまだまだ美味しそうなモノがたくさんある。
寒いときに訪れたときのテーマに残しておこう。。。