久し振りに業界他の展示会というものに行った。珍しく忙しくて中々機会を作れなかったのだが、八兵衛が昨年、私の前任の代理として見学したという展示会の招待券をくれたので情報収集だ。
この手のものは半分遊びに行くようにも見えるが、「定点観測」と言い毎年見続けて「昨年との違い」や「何となくある流れ」を把握するのが結構重要なのだ。
今回は大きなイベントに使われることの多い「東京ビックサイト」だ。
東海道線新橋駅から新交通「ゆりかもめ」に乗ってしばしウォーターエリアの旅が30分くらいだ。結構すぐ向こうに見えるのだが、のらりくらりのくねくねコースなので意外と時間がかかってしまうんだ。
最近はあまり流行らなくなったのかもしれないが、私は「お台場」に代表されるウォーターフロントにはあんまり縁がない。
今回のようにビックサイトの展示会に訪れる以外は数えるほどしか足を運んだことがない。。。
のんびり走る「ゆりかもめ」の各駅には色々な見所やお洒落な場所があるようだ。
巨大なマンションが立ち並び、「住んでいる」人もいる。運河の向こうにはレインボーブリッジに都会の夜景が素晴らしいエリアだ。ただビーチにしろ公園にしろ、どこか「人工的」で違和感を禁じえない。
私にとってはやはりたまーにやって来て「ふーん」というところなのだ。(ビーチがあると言って近所のノリでビーサンに田舎臭いカッコでうろつくと間違いなく浮く・・・)
ビックサイトの展示会は「ビジネスショー」や「Interop 」のような国際見本市みたいな大きなイベントを除けば、各業界「ごった煮」の展示会が多く、どれか一つの招待券を持っていれば、全部見て回れるのが普通だ。何せ中には特に間仕切りがないから、知らないうちに見たこともない展示ブースにいることも多い。
しかしさすがに業界の新技術展示なんて結構知れているから、異業種の全く知らない展示のほうがはるかに面白い場合もある。
360度レーザー光で凹凸をディジタル情報化し、特殊な薬品と粉末を使って本物そっくりのキャベツを作る精密機器が今までで一番面白かった。
モーターショーのレースクイーンみたいなコスプレギャルが色々ノベルティを配っちゃアンケート調査をしているが、あれは結構平気だ。「仕事の話とスタイルは関係ない」と割り切れるからである。
最初のうちは逃げ回っていた私も仲間といるときは、一緒に記念写真をお願いするほど慣れたものだ。
怖ろしいのは「商談マン」である。ただのセールスマンよりは微妙に専門性があって、必ずしも営業スマイルばかりではないが、とにかく「詳しい」ので下手に説明を求めたりすると、暴走機関車のように話が止められなくなり、最悪ブース裏に引きずり込まれて責任者の名刺を受取る羽目になるのである。
もともと「店員恐怖症」の私は誰かに説明されだすと「なるほど、どうも」と立ち去るタイミングがつかめない。
また首から下げたホルダーには自分の名刺を入れておくのが普通だが、ほとんどの人が知っているあのマークが意外に目立つので、遠くから目聡く見つける人が押し寄せてくることもあるのだ。
まるで昔からの知己のように話しかけ、「●●さんにはいつもお世話になっています」なーんて本社の人間を引き合いに出して、ブースの営業課長あたりと合わせようとするのである。
ちゃんとしたスーツ姿とかでいると、まるで風俗の呼び込みのように引っ張られるので、あういうイベントに行くときは、「たまたま招待券を持っていた近所のおじさん」のようにだらけた格好でカムフラージュすることにしている。
今回の展示会はそんなに興味深いものはなかった。(っていうか、ちょっと油断したスキにある試験機のブースで我が社向け営業をやっているという課長にずばり正体を暴かれ、長々といかに我が社と付き合いが長いか、その歴史についてまでレクチャーされる羽目になった。
肉屋のショーウィンドー注文でどうしても自分の番にできないのとは反対で、どうしても抜け出せない「クモの巣」にかかったカマキリのようなものである。
あまり時間もなく正直疲れていたので、少し早めだが帰路につくことにした。
ビックサイトからは水上バスが出ていて、日の出桟橋まで数十分、船の旅を楽しめる。行
きと同じルートで帰るのが好きでない私は帰りは日の出橋‐浜松町ルートにしようと考えていたが、すごい距離を歩くことにめげてしまい、「ゆりかもめ」で帰ることにした。
あまり縁が無かったウォーターフロントだが、結構見る物はあるものだと来る時に感心しながら乗ってきたので、帰りは「田舎者のお上りさん丸出し」でIXYを首にかけ、パシャパシャと写真を撮り始めた。
まずは東京レジャーランド。。。船橋ヘルスセンター、常磐ハワイアンセンターに匹敵するベタなネーミングだが、一体何が中にあるんだろか。。。むろん足を運んだことはない。結構最近できた施設なのかな。
次はフジテレビ新(もう新しくない?!)社屋。真ん中の「ガンツのお化け」のような丸い球体は展望レストランだそうだ。あそこに遊びに行くと意外と有名なタレントがホイホイ歩いているそうだ。
見学ツアーみたいなものもあるようだ。スタジオとか撮影現場とか・・・ウルトラセブンの「第4惑星の悪夢」のワンシーンを思い出した。
お台場海浜公園から見えるレインボーブリッジ。。。この後、ゆりかもめは不必要なくらいにグル―っと大回りをしてこの橋を渡ることになる。
今はたぶんライトアップしていないと思うが、堂々とした立派な橋だ。
驚いたことに「ゆりかもめ」の進行ルートから先日最高点まで完成した「東京スカイツリー」が見えるのだ。それも結構近くに見えるんだな。
たぶんもっと前の位置からも見えたのだと思われる。このあたりは日の出桟橋だ。
大地震の直後だったが、何とか無事に最高点まで完成してホントに良かった。桜の季節は「一緒に見られる」ポイントが上野にあってものすごい賑わったようだ。
次は竹芝桟橋だ。大学時代に「大島」と「神津島」へ向かって言った「雑魚寝のフェリー」は今でも出ているんだろか。。。
車両を変えて一番前まで来たのだが、「ゆりかもめ」ってホントに「無人運転」なんだな。
大地震のときはさすがに運航停止だったと思うが、全ルート高架橋で遊園地の「マッドマウス」のようにこれだけくねくねルートだと揺れたときはさぞ怖ろしかったろうなー。
真正面に再び「スカイツリー」が見えてきた。左にほぼ90度直角にカーブするから、今が最後のチャンス!っと思ったら対向車両が来てしまった。。。頭にちょびっとだけ写ってるな・・・
東京タワーも時節がら派手なライトアップはできないわなー。しかしスカイツリーができたからと言って、取り壊されることはないんだろうなー。まだまだ東京の顔だからな。
「モスラの幼虫が繭を作っている模型」があったが、のだ今でもお土産屋では売ってるのだろか?蝋人形館もまだあるのかなー。
夜の羽田空港に着陸するときはコースによって、「トゥナイト」のオープニングのような見事な夜景が見られるんだよな。
おーっ、新幹線を見降ろすなんてなかなかないぜ。しかしあの大地震のときに瞬間的には何本も動いていたはずの東北・上越・長野・山形新幹線だが、一本の脱線もなく一人の怪我人もなく無事停止した、というのは驚くべき奇跡だと思う。
ウォーターフロント散歩のような「ゆりかもめ」だったが、途中で止まってしまったら高所恐怖症の私はとても歩いて帰る気にはなれんぜ。。。
この手のものは半分遊びに行くようにも見えるが、「定点観測」と言い毎年見続けて「昨年との違い」や「何となくある流れ」を把握するのが結構重要なのだ。
今回は大きなイベントに使われることの多い「東京ビックサイト」だ。
東海道線新橋駅から新交通「ゆりかもめ」に乗ってしばしウォーターエリアの旅が30分くらいだ。結構すぐ向こうに見えるのだが、のらりくらりのくねくねコースなので意外と時間がかかってしまうんだ。
最近はあまり流行らなくなったのかもしれないが、私は「お台場」に代表されるウォーターフロントにはあんまり縁がない。
今回のようにビックサイトの展示会に訪れる以外は数えるほどしか足を運んだことがない。。。
のんびり走る「ゆりかもめ」の各駅には色々な見所やお洒落な場所があるようだ。
巨大なマンションが立ち並び、「住んでいる」人もいる。運河の向こうにはレインボーブリッジに都会の夜景が素晴らしいエリアだ。ただビーチにしろ公園にしろ、どこか「人工的」で違和感を禁じえない。
私にとってはやはりたまーにやって来て「ふーん」というところなのだ。(ビーチがあると言って近所のノリでビーサンに田舎臭いカッコでうろつくと間違いなく浮く・・・)
ビックサイトの展示会は「ビジネスショー」や「Interop 」のような国際見本市みたいな大きなイベントを除けば、各業界「ごった煮」の展示会が多く、どれか一つの招待券を持っていれば、全部見て回れるのが普通だ。何せ中には特に間仕切りがないから、知らないうちに見たこともない展示ブースにいることも多い。
しかしさすがに業界の新技術展示なんて結構知れているから、異業種の全く知らない展示のほうがはるかに面白い場合もある。
360度レーザー光で凹凸をディジタル情報化し、特殊な薬品と粉末を使って本物そっくりのキャベツを作る精密機器が今までで一番面白かった。
モーターショーのレースクイーンみたいなコスプレギャルが色々ノベルティを配っちゃアンケート調査をしているが、あれは結構平気だ。「仕事の話とスタイルは関係ない」と割り切れるからである。
最初のうちは逃げ回っていた私も仲間といるときは、一緒に記念写真をお願いするほど慣れたものだ。
怖ろしいのは「商談マン」である。ただのセールスマンよりは微妙に専門性があって、必ずしも営業スマイルばかりではないが、とにかく「詳しい」ので下手に説明を求めたりすると、暴走機関車のように話が止められなくなり、最悪ブース裏に引きずり込まれて責任者の名刺を受取る羽目になるのである。
もともと「店員恐怖症」の私は誰かに説明されだすと「なるほど、どうも」と立ち去るタイミングがつかめない。
また首から下げたホルダーには自分の名刺を入れておくのが普通だが、ほとんどの人が知っているあのマークが意外に目立つので、遠くから目聡く見つける人が押し寄せてくることもあるのだ。
まるで昔からの知己のように話しかけ、「●●さんにはいつもお世話になっています」なーんて本社の人間を引き合いに出して、ブースの営業課長あたりと合わせようとするのである。
ちゃんとしたスーツ姿とかでいると、まるで風俗の呼び込みのように引っ張られるので、あういうイベントに行くときは、「たまたま招待券を持っていた近所のおじさん」のようにだらけた格好でカムフラージュすることにしている。
今回の展示会はそんなに興味深いものはなかった。(っていうか、ちょっと油断したスキにある試験機のブースで我が社向け営業をやっているという課長にずばり正体を暴かれ、長々といかに我が社と付き合いが長いか、その歴史についてまでレクチャーされる羽目になった。
肉屋のショーウィンドー注文でどうしても自分の番にできないのとは反対で、どうしても抜け出せない「クモの巣」にかかったカマキリのようなものである。
あまり時間もなく正直疲れていたので、少し早めだが帰路につくことにした。
ビックサイトからは水上バスが出ていて、日の出桟橋まで数十分、船の旅を楽しめる。行
きと同じルートで帰るのが好きでない私は帰りは日の出橋‐浜松町ルートにしようと考えていたが、すごい距離を歩くことにめげてしまい、「ゆりかもめ」で帰ることにした。
あまり縁が無かったウォーターフロントだが、結構見る物はあるものだと来る時に感心しながら乗ってきたので、帰りは「田舎者のお上りさん丸出し」でIXYを首にかけ、パシャパシャと写真を撮り始めた。
まずは東京レジャーランド。。。船橋ヘルスセンター、常磐ハワイアンセンターに匹敵するベタなネーミングだが、一体何が中にあるんだろか。。。むろん足を運んだことはない。結構最近できた施設なのかな。
次はフジテレビ新(もう新しくない?!)社屋。真ん中の「ガンツのお化け」のような丸い球体は展望レストランだそうだ。あそこに遊びに行くと意外と有名なタレントがホイホイ歩いているそうだ。
見学ツアーみたいなものもあるようだ。スタジオとか撮影現場とか・・・ウルトラセブンの「第4惑星の悪夢」のワンシーンを思い出した。
お台場海浜公園から見えるレインボーブリッジ。。。この後、ゆりかもめは不必要なくらいにグル―っと大回りをしてこの橋を渡ることになる。
今はたぶんライトアップしていないと思うが、堂々とした立派な橋だ。
驚いたことに「ゆりかもめ」の進行ルートから先日最高点まで完成した「東京スカイツリー」が見えるのだ。それも結構近くに見えるんだな。
たぶんもっと前の位置からも見えたのだと思われる。このあたりは日の出桟橋だ。
大地震の直後だったが、何とか無事に最高点まで完成してホントに良かった。桜の季節は「一緒に見られる」ポイントが上野にあってものすごい賑わったようだ。
次は竹芝桟橋だ。大学時代に「大島」と「神津島」へ向かって言った「雑魚寝のフェリー」は今でも出ているんだろか。。。
車両を変えて一番前まで来たのだが、「ゆりかもめ」ってホントに「無人運転」なんだな。
大地震のときはさすがに運航停止だったと思うが、全ルート高架橋で遊園地の「マッドマウス」のようにこれだけくねくねルートだと揺れたときはさぞ怖ろしかったろうなー。
真正面に再び「スカイツリー」が見えてきた。左にほぼ90度直角にカーブするから、今が最後のチャンス!っと思ったら対向車両が来てしまった。。。頭にちょびっとだけ写ってるな・・・
東京タワーも時節がら派手なライトアップはできないわなー。しかしスカイツリーができたからと言って、取り壊されることはないんだろうなー。まだまだ東京の顔だからな。
「モスラの幼虫が繭を作っている模型」があったが、のだ今でもお土産屋では売ってるのだろか?蝋人形館もまだあるのかなー。
夜の羽田空港に着陸するときはコースによって、「トゥナイト」のオープニングのような見事な夜景が見られるんだよな。
おーっ、新幹線を見降ろすなんてなかなかないぜ。しかしあの大地震のときに瞬間的には何本も動いていたはずの東北・上越・長野・山形新幹線だが、一本の脱線もなく一人の怪我人もなく無事停止した、というのは驚くべき奇跡だと思う。
ウォーターフロント散歩のような「ゆりかもめ」だったが、途中で止まってしまったら高所恐怖症の私はとても歩いて帰る気にはなれんぜ。。。