関西学院大学大学院経済学研究科教授 小西 砂千夫 氏の「地方財政の課題」
講演では、「森林吸収源対策税に対する検討会」座長もつとめられたので、森林吸収源対策税についてふれました。
中山間地域の植林した針葉樹林は手入れをしないと二酸化炭素を吸収しないだけでなく、根が浅くなり大雨時に流木災害に
繋がる危険性があり、更には近年問題となっているイノシシの増加の原因となっているため、
東日本大震災復興特別税個人住民税均等割りが終わった翌年から、森林吸収源対策税(1,000円/一人年間)を徴収し、
森林整備の財源にするものです。
この森林吸収源対策税の目的は、二酸化炭素の吸収で温暖化防止、流木災害防止、水源確保です。
中山間地域の森林のある自治体の森林整備に使われますが、温暖化防止、流木災害防止、水源確保という
便益は都市部にも及ぶものです。これこそが日本全体が共同体・共有財源の考えであり、地方財政の根本だと。
その地方自治体の財政は、夕張市の破たん以降、自治体の公会計統一モデルが義務付けられていますが、
中でも固定資産台帳の作成により担当者が公共施設の個別整備計画について把握できると。
わが市はどうか。
種類によって目的が違う基金についても課題提起を頂いた。
読売新聞東京本社調査研究本部主任研究員 榊原智子氏「人口減少時代に求められる子育て政策」 では、
国はもちろんのこと地方の子育て支援の本気度が合計特殊出生率UPにつながる。まさに利用者中心の施策に出来るかにかかっている。
北海道中標津から鹿児島からの市議会議員との意見交換も出来、充実した2日間でした。
明日は、バラの一日です。