直近の令和元年度における精神障害に係る労災請求件数とる労災支給決定(認定)件数の推移をみると、
請求件数は2060件、支給決定(認定)件数は509件です。
この請求2060件と支給決定509件とは、直接の関係にはない(つまり2060件のうち、509件が認定された
ということではない)のですが、ここ数年間における認定件数は、請求件数のおおよそ4分の1となっています。
労災申請しても、支給決定(認定)件数は、約4件に1件ですから、如何に狭き門かがわかります。
もちろん審査に値しないレベルの請求もあるでしょうが、証拠を揃えるのがとても難しいというのが現状です。
十六銀行員の自殺、遺族補償認めず 名古屋地裁
2021年4月19日 中日
2011年に十六銀行(岐阜市)に入行し、8カ月後に自殺した男性=当時(25)=の遺族が、
自殺は過重な業務やパワハラによるうつ病が原因だとして、国に労災認定を求めた訴訟の判決が19日、
名古屋地裁であり、井上泰人裁判長は遺族の請求を棄却した。
判決理由で井上裁判長は「11年8月末ごろに軽症のうつ病を発病した」と指摘。
一方で自殺した12月5日の3日前まで勤務しており...
十六銀パワハラ訴訟判決 遺族補償を認めず 名地裁 /岐阜
毎日新聞 2021/4/21
2011年に十六銀行(岐阜市)に就職した20代男性がうつ病を発症し自殺したのは、
過重な労働と上司のパワハラが原因として、遺族が、遺族補償を不支給とした岐阜労働基準監督署の
処分取り消しを求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は19日、
「発症と業務に因果関係は認められない」として請求を棄却した。
井上泰人裁判長は判決理由で、男性がひど…
十六銀社員の自殺は「パワハラ原因」 労災認定求め提訴
2016年5月25日 朝日
十六銀行(岐阜市)の新入社員の男性(当時25)が自殺したのは過労とパワーハラスメントが原因だとして、
男性の父親が労災保険の不支給処分の取り消しを国に求めて名古屋地裁に提訴した。
第1回口頭弁論が25日あり、国側は請求棄却を求めた。
訴状によると、2011年4月に入行した男性は、岐阜県内の支店へ配属後、
内規などに反して窓口や融資業務を任せられ、同年8月には上司から「幼稚園児か」などと罵倒された。
男性は同年12月に自殺した。
原告側は「昼食時間も確保できないほどの長時間労働、上司のハラスメントで心身ともに疲労困憊(こんぱい)して
いた」と主張。
自殺する1、2カ月前の時間外労働が70時間超で、自宅学習の時間を含むと100時間を超え、
「うつ病」も発症していたと訴えている。
岐阜労働基準監督署は14年3月、業務が原因の自殺と認められないとして労災保険の不支給を決定。
再審査請求も退けられていた。