中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

責任を痛感、再発防止に努める

2016年03月30日 | 情報

記事からは、争う余地がないのは分かりますが、記事中にある会社側のコメント、
「責任を痛感している。大切な仲間を失わないよう再発防止に努める」については、評価できます。
しかし、事故が起きてからでは遅いのです。もっと、一次予防に力を入れてほしいものです。
それには、ストレスチェックだけでは間に合わないことを理解してください。

IT社員自殺は「過労」、会社側に6000万円賠償命令 東京地裁 
2016/3/17 日経

東京都内のIT関連会社社員の男性(当時31)が自殺したのは会社側の責任だとして、
埼玉県の両親が会社や上司に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は17日までに、
2カ月連続で時間外労働170時間を超す過労が原因と認め、計約6千万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2001年入社。会社に籍を残したまま11年10月に経営者が同じ関連企業に出向した後、
長時間労働が続いて精神障害となり、同12月に自殺した。
伊藤由紀子裁判官は、精神障害によってミスが増え、職場で叱られて症状が悪化したと指摘。
「会社や関連企業は極度の長時間労働が自殺につながると予測できたのに、業務軽減などの対応をしなかった」と述べた。
会社側は「責任を痛感している。大切な仲間を失わないよう再発防止に努める」とし、控訴しない方針を明らかにした。〔共同〕

IT社員自殺「過労」原因 会社に6000万円賠償命令 東京地裁
毎日新聞2016年3月17日

東京都内のIT関連会社社員の男性(当時31歳)が自殺したのは会社側の責任だとして、
埼玉県の両親が会社や上司に損害賠償を求めた訴訟の判決で、
東京地裁は16日、2カ月連続で時間外労働170時間を超す過労が原因と認め、計約6000万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2001年入社。会社に籍を残したまま、11年10月に経営者が同じ関連企業に出向した後、
長時間労働が続いて精神障害となり、同12月に自殺した。
伊藤由紀子裁判官は、精神障害によってミスが増え、職場で叱られて症状が悪化したと指摘。
「会社や関連企業は極度の長時間労働が自殺につながると予測できたのに、業務軽減などの対応をしなかった」と述べた。
判決後に記者会見した父(67)は「被告の責任を重く受け止めた判断に感謝する」と話した。
会社は取材に控訴しないと明らかにした。

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