中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

職場巡視(続編)

2012年03月23日 | 情報
職場巡視は、法令で定められており、事業所の「安全」と「衛生」の管理に
寄与する施策・行動です。
さらに、職場巡視は、MN問題の解決にも大きく貢献します。

企業は、業務内容や経営者の考え方、さらには、歴史の積み重ねなどにより
独自の企業文化を持っています。
しかし、同じ企業・事業所でも、責任者の資質や担当業務なので、
部門、フロアー、セクションごとに、微妙に「空気感」が異なります。
同じ企業・事業所でも、セクションが異なる、職務が異なる、衛生委員会のメンバーが
職場巡視すると、日常とは異なった視点で、観察することになりますので、
日頃気づかない問題点の発見につながるものです。

巡視すると、問題のある部門、フロアー、セクションは、何となく判るものです。
どんなに隠そうとしても、空気感が違います。
事前に情報を入手していれば、情報の信憑性を実地に確認することができます。

また、職場巡視は、パワハラ、セクハラ行為に対する、有効なけん制機能が期待できます。
ただ「職場巡視」するだけで、数か月間はけん制機能が働くものです。
確信犯のパワハラ、セクハラ行為には、十分な効果が期待できますし、
本人が自覚していない、パワハラ、セクハラ行為でも、事前に情報があれば、
それとなくけん制することもできます。

職場巡視は、社員の目が気になって、なんとなくやり難いと考えますが、
産業医の先生と、衛生委員会のメンバー全員で実施するれば、
なーんだ、ということに気が付くものです。
職場巡視は、MH問題の予防対策には、必須の事項です。
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