中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

若い人を弁護する

2012年03月27日 | 情報
以下は、個人的な見解です。
「今どきの若者は」という慣用句は、ずっと昔から云われています。
最近のことではありません。筆者の世代も、さんざん云われてきました。
ですから、たまには、若者世代を擁護しないと、公平ではありません。

いまどきの中高年はどうでしょうかね。パソコンに触れたことがない、
携帯電話も使わない、アイフォーン、ってなに?です。
要するに、「デジタル」な環境を避けて、「アナログ」な環境に閉じこもっています。
これなら、挑戦的ではないけれど、「らくちん」な環境に安住できます。

人間の知識量は、例えば、球体に例えると、パチンコ玉から、ピンポン玉、
野球のボール球、サッカー球、とだんだん大きく、つまり拡大しています。
いずれは、地球大の知識量に増えていくでしょう。
人類の進歩の歴史です。

知識量が増えれば、普通の人間でも、当然に覚えなければならない知識が増えていきます。
現代の若者は、以前と比較にならない知識を学習しなければなりません。
さらに、覚えた知識も、すぐ陳腐化します。
例えば、20年くらい前に、「ポケベル」というものがありました。
しかし、携帯電話の出現で、たちまち「過去の遺物」化してしまいました。
人間としての、基本的な教養、知識は、時代が変化してもそう変化するものでは
ありませんが、その時代に生きていくための知識量は、どんどん増えていくものです。

一方、知識を球体に例えましたが、球体の外側は「未知」の世界です。
ここで算数の問題です。球体の表面積は、
A=4×π×半径の二乗で求めます。
つまり、知識が増えれば、未知の世界も幾何級数的に増えていくことが解ります。

これまでの中高年世代は、アナログ世界に逃げ込んでしまえばよいのですが、
若い世代は、このモンスターに対峙しなければなりません。
若い世代に課せられた問題は、重く大きいのです。

アナログからデジタルへの移行だけの問題ではありません。
現代だけの問題でもありません。これからもずっと続きます。
コメント
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