中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

社員研修は、手作りで(2)

2012年03月06日 | 情報
前項で、研修は、経営層、管理職、一般従業員、契約・派遣社員の各層別にと提案しました。
以下、その続きです。

研修は、通常「誰かが教えて、誰かが教えられる」という構図になります。
しかし、手作りの研修ですから、従業員みんなで、
「教え、教わる、すなわち共に学ぶ」、という姿勢が大事なのではないでしょうか。

研修委員会では、まず、データベース作りから始めます。
つまり、事前の勉強会です。

・MH対策ってなに
・わが社のMH対策の基本は
を念頭におきながら、

・最近の動向  政治・社会・企業・教育・人間関係等の現状の理解
・精神疾患、うつ病等の疾患の理解
・なぜ、精神疾患、うつ病に罹患するのか
・自らの社内・社外における、日頃の行動・言動の反省と見直し
・精神疾患、うつ病に罹患しないためには、どうしたらよいのか
・精神疾患、うつ病に自ら罹患したと感じたら、どうする
・同僚・部下・上司の行動・言動の変化への気づきと対応
・いつもと違う同僚・部下・上司に気づいたらどうする
・精神疾患、うつ病等のり患者を無くすためには、どうする
等を研究します。

100%出来上がらなくてもOKです。
わからないことは、前項で紹介したMH対策支援センターに相談しましょう。
http://www.rofuku.go.jp/tabid/111/Default.aspx
ゼロベースでは、当センターの相談員の先生も対応に困りますが、
自力で仕上げた研修計画についてアドバイスを求めるのですから、
好意的に対応してくれるでしょう。

そして、研修計画が出来上がったら、経営トップへの提案へ進みます。
経営トップの承認のもとに、研修のスタートです。
なお、このような流れは、経営トップにとって何よりも喜ばしい行動です。
経営トップは、このような流れを維持し、善循環するように支援しなければなりません。

入口の参考書としては、拙著をご利用ください。
基本的な計画づくりには、十分な内容です。
さらに、いろいろなサイトも紹介していますので、不足している部分、
より詳しい情報の入手には苦労しないはずです。

また、アドバイスを受けたい場合は、ご連絡ください。
s-hashi@ya2.so-net.ne.jp 橋本社会保険労務士事務所 橋本幸雄 あてです。



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