新元号が、発表された。
「令和」である。
出典は万葉集の「梅花の歌三十二首」の漢文で書かれた序文「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」。
この「序」は、大伴旅人が、正月に、左遷先の大宰府の館に、仲間たちを招いて開いた歌会で、前置きとした文章だと言うことで、王義之の「蘭亭序」に倣ったものだと言われている。
万葉集は、奈良には限らず、全国展開だが、やはり、明日香など大和の印象が強くて、学生時代に、随分、昔懐かしい日本のふるさとの風景を訪ねようと、歩き回ったので、今回の新元号の発表で、一気に、あの頃の思い出に、タイムスリップしてしまった。
私は、どちらかと言えば、桜よりも、それ以前に、花として貴重な存在であった梅の方が好きなのだが、しかし、私にとっては、「花」は椿である。
調べてみたら、椿は、神聖な花だと言うことで、万葉集には、椿を詠んだ歌が、9首あると言う。
その中で、大友家持の歌は、次の2首。
奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴
あしひきの八峯の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君
1首目は、家持の館で催された宴会での歌で、皆さん、今日は大いに楽しんでくださいと言うことで、
2首目は、つくづく眺めても飽きることがあろうか、この椿を植えた貴方のことを と言うことで、愛しい人への思いであろうか。
私は、朴念仁なので、歌を詠む素養がないのが残念だが、新元号の誕生を寿いで、今朝、わが庭に咲く椿花の数ショットを、








「令和」である。
出典は万葉集の「梅花の歌三十二首」の漢文で書かれた序文「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」。
この「序」は、大伴旅人が、正月に、左遷先の大宰府の館に、仲間たちを招いて開いた歌会で、前置きとした文章だと言うことで、王義之の「蘭亭序」に倣ったものだと言われている。
万葉集は、奈良には限らず、全国展開だが、やはり、明日香など大和の印象が強くて、学生時代に、随分、昔懐かしい日本のふるさとの風景を訪ねようと、歩き回ったので、今回の新元号の発表で、一気に、あの頃の思い出に、タイムスリップしてしまった。
私は、どちらかと言えば、桜よりも、それ以前に、花として貴重な存在であった梅の方が好きなのだが、しかし、私にとっては、「花」は椿である。
調べてみたら、椿は、神聖な花だと言うことで、万葉集には、椿を詠んだ歌が、9首あると言う。
その中で、大友家持の歌は、次の2首。
奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴
あしひきの八峯の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君
1首目は、家持の館で催された宴会での歌で、皆さん、今日は大いに楽しんでくださいと言うことで、
2首目は、つくづく眺めても飽きることがあろうか、この椿を植えた貴方のことを と言うことで、愛しい人への思いであろうか。
私は、朴念仁なので、歌を詠む素養がないのが残念だが、新元号の誕生を寿いで、今朝、わが庭に咲く椿花の数ショットを、








