台風一過の火曜日、2mを越したヒマワリたちはぐったり。その頂に咲いた大輪の花が今や実となり、ずっしりと重量感を増した身に、あの暴風雨はさぞや堪えたことでしょう。
それでも折れたり枯れたりしないんだから、全くすごい。
草むらに一歩踏み込むと、バッタたちが一斉にキチキチと舞い上がる。
不意の攻撃(?)、心構えがないときには、ちょっと、驚きますよね(^^;;
それにしても小さなからだで、あの暴風雨をしのいでいたのはすごい!草の中でじっと耐えていたことでしょう。
人間の生活にも大きな脅威となる台風が、自然界に与える影響は甚大です。しかしながら、この外的な擾乱によって自然環境が破壊されることで、様々な生き物たちに新たな生活空間が与えられることにもなるのです。短期的に見れば、大きな被害ですが、長期的に見れば新たな再生のきっかけとも…。
生物の多様性は、この撹乱と再生のプロセスにより生み出されてきたといってもいいのかもしれません。生態系って本当に奇跡のバランスで成り立っているんだと思います。
さて、そんな台風のさなか、地面に倒れていたオオミズアオを発見しました!
その日は職場で事務仕事をしていたのですが、暴風域からそれたかなというタイミングで、外の様子を確認に出たときのことです。
地面に張り付くように倒れていたオオミズアオですが、どうやら生きているようでした。まだかなりの風が吹いていたので、とりあえず飼育ケースに捕獲し、室内で保護。
オオミズアオって、とてつもなく大きな蛾なのですが、見方によってはとても美しい蝶にも見えます。
ヒスイ色とも、青磁色とも、エメラルドグリーンとも言われる青いバタフライ。欧米では蝶と蛾の区別はなくみんなバタフライ。ちなみにヨーロッパにいるオオミズアオの近縁種には「アルテミス(月の女神)」という学名が付いています。
その美しい蛾がこちら↓
捕獲から一夜あけて、ずいぶんと元気になった様子。
オオミズアオは羽化後は、1週間ほどしか生きられないとのこと。口は退化していて、餌を食べることもしません。伴侶を見つけ、次の世代へと命をつないで死んでいきます。
モフモフすぎて、口どころか目もわかりません(^^;;
立派な櫛形の触覚がインパクトあります。オスは触覚が大きいとあるので、この個体はメス?
4枚の羽に一つずつある丸い斑も特徴。
前翅の縁が茶色くなるのにはどんな意味があるんだろう???
じっくり観察させてもらったので、いよいよ外へ放しましょう。
本当に大きい!!
ばたばたと暴れるので、草の上にとまらせてあげると、しばらくじっと動かずにいます。
やはり、あの暴風雨でのダメージが大きかったのか…と、見守っているとおもむろに中に舞い上がり、一度の校舎の壁で休憩したのち、3階建ての校舎を超え、姿を消しました。
ちゃんと伴侶に出会えるといいね!
そのうち、オオミズアオの恩返しがあったりして…なんでふざけたことを言っていたら、虫の苦手な同僚から、くれぐれも職場でなく自宅に恩返しに来るよう言い聞かせてくれとの苦言が…(^^;;
それでも、恐る恐る飼育ケースを覗いてくれてましたけど。
何事も好き嫌いはあるもので…
人に迷惑をかけないように趣味の世界を楽しみたいものです。
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月の女神、お隠れになる
オオミズアオの幼虫をもらった話です。残念ながら、この個体は今現在羽化できていません。
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