YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

鶏始乳(大寒末候)

2021-01-30 07:00:00 | 七十二候



☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2021年)

1月30日☀️6:43/17:06🌙5.2
1月31日☀️6:42/17:07🌙6.2
2月  1日☀️6:42/17:08🌙7.2
2月  2日☀️6:41/17:09🌙8.2 節分


大寒も末候。鶏始乳となりました。
読んで字の如く、鶏が卵を産み始める頃という意味ですが、鳥類なのに乳っていうのもこれ如何に?しかも「鳥屋(とや)につく」と読ませるのは、相当に強引な気がするのは、私だけでしょうか…(笑) 



鳥屋というのは、鶏小屋のこと。「鳥屋につく」という表現は「産卵する」という意味ですから、意味的には全くその通り。

現代では鶏卵は一年中手に入るものですが、本来、鶏の出産は2〜4月とのこと。寒さの中にも春の気配が漂い始めるこの季節が卵の季節らしいです。

以前「大寒の卵」というのをいただいたことがあるのですが、なるほど今が旬の食べ物だったわけですね。



この季節の卵は、雌鳥の体内で時間をかけて成熟するらしく、栄養価が高いんだとか(本当か?)。もっともそれは、有精卵に限った話だそうで、1年中手に入る無精卵は季節による違いはないそうです。

そう考えると現代の卵の生産システムというのは、非常に不自然なことなんだと改めて考えさせられます。特に問題になっている大量飼育とか…。肉や魚を食べることに特に異論はないのですが、やはりもやもやとした気持ちになります。






ところで、鶏は時告鳥とも言われますが、とんでもなく早くに鳴きますよね。
あれも現代の問題なのかと思っていたら、そもそも一番鶏は丑の刻に鳴くものなんだそうです。つまり夜中の2時!!なんて迷惑(笑)

そして、明け方4時になると二番鶏が鳴いて、農家のお嫁さんはその声とともに起き出し、竃に火を入れ、朝ご飯の支度をしたんだとか…

ご飯を食べるのも本当に一苦労だったんだろうなぁ…。




さて本候の末日は節分。
冬と春の境となります。

次候はもう春なんですね。ちょっとめでたい気分です。というわけで、ここでご報告♪



ジャジャーン
祝!完成!!
横浜歳時記七十二候!!!

2年がかりでついに七十二候、全ての記事が書き上がりました。
※去年は途中サボってしまい六十三候どまりでしたので(^^;;





なお、七十二候に関する記事は今後も修正しながら使いまわしていく予定です(笑)
三周目となる次候からは、リンク先の記事を整えていくことが目標。

また、昨年開設したHPも1周年を迎えますが、実際のところ、この1年はほとんど作業がすすんでいません。そちらも少しずつ充実させたいければと思っております。



本来三日坊主体質のわたしですから、ここまでこれたのは読んでくださる皆さまのおかげ(*´∀`*)

今後ともどうぞよろしくおねがいします。




大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

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