気の早いうめウメの花が咲き始めました。きりりとした寒さの中、ふわっと香る梅の花。
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ
…とは、芭蕉の弟子、服部嵐雪の句、
寒さの中に咲く梅の花に温かみを感じるのか、はたまた一輪咲くごとに感じる春の気配に胸躍らせているのか…。
この季節に見上げる梅の花は、まさに前者の風情。
同じ梅という名を持つけれどガラリと姿が異なる蝋梅「ロウバイ)の花。
ウメはバラ科の植物ですが、ロウバイはロウバイ科。どちらかというとクスノキに近い仲間。
蝋細工のような美しい半透明感。
写真を撮っていると、ご近所の方なのか、白髪の穏やかそうな女性が近づいてきて「あら、ロウバイの花ですか?」と声をかけられました。
ひとしきり一緒に花の香りをかいだりして、お別れしたのですが、賑やかな声に振り向けば、さらに2人の方が加わって和気藹々と写真撮影中。ほのぼのとした光景でした。
草花を愛でながらの一期一会。
寒さの中に咲く花は、人の心の暖かさも運んでくれる気がします。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候
日々の自然情報をインスタでアップしています→ynwc_photos
★★★★★★★★★★★★★★★★"