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YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

アカボシゴマダラの幼虫

2022-02-17 06:00:00 | 昆虫・蜘蛛




エノキのの木の根元に、ゴマダラチョウ(写真はアカボシゴマダラ)の幼虫。図鑑などを見ていると、冬の自然観察の項目によく登場します。北側を選ぶのはその方が温度差が少なく、生育環境が安定するため。落ち葉の布団に包まれて温かな春を待っています。



この幼虫、エノキのの根元をガサガサすると、意外と簡単に見つかるのです。北側を探す。ここがポイントです。

北側は太陽が当たらないため、気温が安定しているため、卵や幼虫が越冬するにはもってこいなんだそうです。お母さんは冬が来る前に餌の多い場所(ゴマダラチョウの仲間ならエノキの葉っぱ)に卵を産みつけます。そして孵化した後、幼虫はその餌を食べて育ちます。







アカボシゴマダラは最近急増中の外来種です。同じようにエノキにつく、ゴマダラチョウの仲間は、全部で3種類。国蝶のオオムラサキ、ゴマダラチョウ、そしてアカボシゴマダラです。成虫は全く違う模様ですが、幼虫はみんな似ています。

ただし、春型のアカボシゴマダラは赤い斑がなく、ゴマダラチョウとそっくりかも…



写真は5月に見つけた春型のアカボシゴマダラ。

もともとはベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島まで分布する外来種。国立環境研究所のデータによると1998年に神奈川県に入ってきたとされています。もともと奄美地方に亜種がいるとのことですが、九州、四国、関西、近畿を飛び越して、いきなり神奈川県で爆発的に増加したことから、マニアによる「放蝶ゲリラ」と考えられている問題の蝶。


赤い斑が目立つ夏型

こんなに簡単に見つけられるんですから、確かに増えているのかも(^^;;

もしも本当に意図的に増やしたのだとしたら…それってとんでもない話ですよね。長い時間かけて出来上がった自然のバランス全体を壊しかねない行為だと思います。

とはいえ、ガーデニングにしても、ペットの育成にしても、外来種を広げてしまう可能性はあるわけで…

他人事ではなく、自分自身も気をつけなきゃ行けない問題なのかもしれません。

あれ?なんだか話が脱線したかな(^^;;

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ナナホシ現る!!

2021-02-21 07:39:00 | 昆虫・蜘蛛



花壇の端っこ、雑草の上にテントウムシ発見!

暖かな日差しの中、忙しく動き回っていました。餌はいるのかしら?




きになって調べてみたら、越冬中は餌は食べないとのこと。

さらに調べると、飼育方法についてでしたが、アブラムシ以外にもリンゴや蜂蜜、昆虫ゼリーも食べるとのこと。




このナナホシテントウくんも、花の蜜でも舐めているのかしら?

今までテントウムシの飼育はアブラムシが見つけにくくなる初夏以降は諦めていたのですが、今年は小さなお客様たちと飼育してみようかなぁ…



写真は市内の小学校の花壇です。校門前の外壁沿いには、輝きの季節へ向けてたくさんの球根や草花が植えられていました。

これからは花壇の手入れが忙しくなってきますね。我が家もちゃんとしなくっちゃ…(^^;;



【おまけ】
テントウムシの一生(ナミテントウ)


↓↓↓

幼虫


↓↓↓



なかなかダイナミック!観察するには楽しいです。




真冬の手すり探検〜奇妙な冬の昆虫たち〜

2021-01-12 07:01:00 | 昆虫・蜘蛛



寒い冬。こんな手すりの上や裏、奇妙な昆虫たちが活動しています。

中でも有名なのが「フユシャク」と呼ばれる蛾の仲間。天敵の少ない晩秋から早春という寒い時期に出現する。メスの翅は退化していてオスの姿とは全く異なります。一見すると蛾に見えないものも多数。

クロバネフユシャク♀

これが蛾だというのですから、ビックリ仰天!
アップで見ると確かに蛾のような…。
意外とつぶらな瞳(笑)



雌の使命は卵を生むこと。雄の使命は受精すること?いずれにしても種の保存です。



クロバネフユシャクのメスは毛足の長いカーペットのようなものを作りながらその中に産卵していきます。

別の卵をモバイル顕微鏡で見てみると…



毛の中にたしかに卵のようなものが見えます。ただしこの卵の持ち主がクロバネフユシャクのものかは不明です。別の場所で見たものです。


シロオビフユシャク♀


こちらのメスも同じようにカーペット状のものに散乱するはずなのですが…



なぜか卵だけをお尻につけて運んでいるメスを発見!?

何かのアクシデントなのか、はたまたこれはシロオビフユシャクではないのか…



ナミスジナミフユシャク


ナミナミした名前のこちらのメスは、幾分蛾らしいフォルム。しかしこの羽は飛ぶための機能はすでにないようです。だからフユシャクのメスたちは脚が発達。

名前がわからないけれど、やたら動きが早いヤツ↓


多分これも何かのメスなのではないでしょうか?

それから手すりにはカメムシの仲間も見られます。丑年にぴったりなかっこいいウシカメムシ。



牛の角のようにも、厳しい甲冑にも見える出っ張りがかっこいいです。

こちらはとても奇妙な形をしたコミミズク(鳥じゃない)の幼虫↓


こんな姿をしていますがカメムシの仲間なんだそうです。

美しい黄緑色の幼虫はヨコバイの仲間らしいです↓



クロスジヨコサジヨコバイってやつかなと思うのですがどうだろう???

成虫はこんなやつ↓


ヤツデの葉の裏でよく見かけます。成虫も幼虫も見つかるとは、寒さも関係なく一年中繁殖する強者のようです。


それにしても、奇妙な形の虫たちがいるものです。冬の手すり探検は一度ハマるとやみつきになります(笑)




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ウリの中から白黒のメイガ(名画じゃない)

2020-11-20 08:00:00 | 昆虫・蜘蛛



うわっ。
天井に何かついている…

もう出勤する時間なのに(>_<)

嫌な予感的中



どうやら蛾のようです。

暗くてうまく写らないので滅多に使わないフラッシュ撮影。



意外と綺麗な模様です。
しかもお尻にポンポンついてました。

調べてみると、「ワタヘリクロノメイガ」というらしい。別名「ウリノメイガ」。

!!!!!



発生源はこれかも…(^^;;

幼虫はウリ科の葉や果実表皮を食害するそうです。

螟蛾(メイガ)っていうのは、もともと「芯喰い虫(シンクイムシ)」なんて呼ばれていて、穀物に潜り込んでその芯を食べてしまう農業害虫。



尾端に毛塊がついているやつは初めて見ました。立派な毛塊はオスの特徴のようです(メスのものは小さい)。

しかも、この筆のような先端部分を盛んにくねくねと動かしています。

周りに他の個体は見当たらないのですが、求愛行動の一種なのでしょうか?



なお、画像は白い壁が背景なうえ、暗かったのでフラッシュ撮影しています。

実際に見ると、翅の中央部、白い部分は半透明でなかなか美しい蛾のようです。

くねくねに誘われて、すっかり出遅れ、せっかくの早起きがいつもの時間になりました。飛んだハニートラップです。

金曜日です。
明日から三連休♪



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ピンク色の美しい蛾です♪

2020-10-12 07:36:00 | 昆虫・蜘蛛



今朝、水撒きをしていたら千日紅の花に何かがついているのを発見。
↑写真中央。

ピンク色のかけらは、花弁のような虫のような…。




その正体は花びらのような蛾でした。

こんなに綺麗な色の蛾がいるとはびっくり!!



調べてみたところ。おそらく

アメリカピンクノメイガ

体長は1cmほどの小さな蛾です。



綺麗〜♪

気温も急に下がってきたので、屋外の虫たちにとってはかなりきつい季節。我が家に来てくれてありがとね〜。






ちなみに我が家の小さな庭。暑さが遠のいたためか、今頃になって、葉っぱばかりだったマリーゴールドに花が咲きました。寄せ植えのコリウスもいい色合い。毎年のことながら

そろそろ春の花に切り替える時期なのですが、今年も植え替えをどうしたものかと悩む季節です。





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