寒い冬。こんな手すりの上や裏、奇妙な昆虫たちが活動しています。
中でも有名なのが「フユシャク」と呼ばれる蛾の仲間。天敵の少ない晩秋から早春という寒い時期に出現する。メスの翅は退化していてオスの姿とは全く異なります。一見すると蛾に見えないものも多数。
クロバネフユシャク♀
これが蛾だというのですから、ビックリ仰天!
アップで見ると確かに蛾のような…。
意外とつぶらな瞳(笑)
雌の使命は卵を生むこと。雄の使命は受精すること?いずれにしても種の保存です。
クロバネフユシャクのメスは毛足の長いカーペットのようなものを作りながらその中に産卵していきます。
別の卵をモバイル顕微鏡で見てみると…
毛の中にたしかに卵のようなものが見えます。ただしこの卵の持ち主がクロバネフユシャクのものかは不明です。別の場所で見たものです。
シロオビフユシャク♀
こちらのメスも同じようにカーペット状のものに散乱するはずなのですが…
なぜか卵だけをお尻につけて運んでいるメスを発見!?
何かのアクシデントなのか、はたまたこれはシロオビフユシャクではないのか…
ナミスジナミフユシャク
ナミナミした名前のこちらのメスは、幾分蛾らしいフォルム。しかしこの羽は飛ぶための機能はすでにないようです。だからフユシャクのメスたちは脚が発達。
名前がわからないけれど、やたら動きが早いヤツ↓
多分これも何かのメスなのではないでしょうか?
それから手すりにはカメムシの仲間も見られます。丑年にぴったりなかっこいいウシカメムシ。
牛の角のようにも、厳しい甲冑にも見える出っ張りがかっこいいです。
こちらはとても奇妙な形をしたコミミズク(鳥じゃない)の幼虫↓
こんな姿をしていますがカメムシの仲間なんだそうです。
美しい黄緑色の幼虫はヨコバイの仲間らしいです↓
クロスジヨコサジヨコバイってやつかなと思うのですがどうだろう???
成虫はこんなやつ↓
ヤツデの葉の裏でよく見かけます。成虫も幼虫も見つかるとは、寒さも関係なく一年中繁殖する強者のようです。
それにしても、奇妙な形の虫たちがいるものです。冬の手すり探検は一度ハマるとやみつきになります(笑)
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