ロシア3日目が暮れようとしているのですが、ものすごく色々な事がありました。とにかく、良いご家族です。これがロシアの典型的な家族かどうかは分からないのですが・・・、日本で言われているロシアの印象と実際に来て見ての印象はだいぶ違います。(これは韓国に初めて行った時もそうでした。)
そもそも今回の旅のきっかけは、去年ドレスデンのホテルで出会ったお母さんが、東日本の地震とその後の原発事故のニュースを見て、「サンクト・ペテルブルグに逃げてきても良い!」と言うメールをくれた事から始まりました。
お父さんはナホトカ生まれののエンジニアで自宅で仕事をしているそうです。51歳でハンサムです。会った途端に、「こりゃかなわない!?」と思いました。
お母さんはカザフスタンの人で、サンクトペテルブルグ大学を出ているやはりエンジニアです。ロシアは景気が良いらしく2人ともプロジェクトをいっぱい抱えてるそうです。
2人は大学時代に出会ったと言うから、お父さんもサンクトペテルブルグ大学なのでしょう。娘さんはベンツに乗っています。
お父さんについては事前に何も知らなかったので、話が合うか心配だったのですが、ナホトカ生まれと言うことで、ホームページにアップして置いた古い
バイカル号の写真を見せると、何か一生懸命奥さんに説明していました。
今日はお母さんの会社に行きました。サンクトペテルブルグは古いビルをそのまま使っているので、エレベータの無いところが多いようです。階段を3階くらい上がって行くとA1サイズのプロッターが何台も置いてありました。広いフロアーを贅沢に使っています。
コンピュータのディスプレイやキーボードは日本の会社の物でした。エクセルやCADをロシア語のWindows で使っていました。
娘さんのエリーナは東京の映画を見て、絶対行きたいと思って日本語を勉強したそうです。
空手をやっていて、モーターバイクはホンダに乗っているという、ボンドガールみたいな美人ですが、ドスの利いた低い声で話すところがアンバランスでおかしいです。
昨日は車の中で、映画の話になり
チェブラーシカの歌を歌いながら、夜景が美しいネバ川沿いの道を帰ってきました。「何でこんなことが起こるのだろう?、これは夢では無いだろうな!」と思うような毎日です。
今日はモスクワ行きの切符をエリーナと一緒に買いに行き、初めて地下鉄とトロリーバスに乗りました。書店で地図を買ってきたし、これからモスクワに向けて一人で街歩きをするトレーニングをしておかないと、ちょっとモスクワ往復の一人旅は大変です。
3日目はホームステイをする事になりました。郊外の一戸建てで、元はフィンランド領だったところです。
ここに来て分かったことが、沢山あります。街が危険だと言うガイドブックやホームページの情報を見て、地下鉄に乗るのが怖かったのですが、娘さんの話だと今は監視カメラが街中にあるのでそんな事はないと言っていました。
実際一人で乗って見たのですが、乗り方さえ理解してしまえば、夜遅くとか特殊な状況で無い限りは大丈夫だと思います。
カフェでサンドウィッチを持ち帰りにしてもらって、ディパックのジッパーを閉め忘れて歩き、駅を降りてから女性に注意してくれました。
鉄道博物館の受付のおばさんは、僕が一人で行ったのに子供連れと勘違いして、料金を多く取ったと言って追いかけてきて返してくれました。
食事では、最近のロシア人はウォッカを飲まないそうです。イタリアンのレストランに行ったら「周りは皆ワインだろう!」と言っていました。なるほど皆ワインです。
お茶は紅茶だけでなく、緑茶を飲みます。イタリアンのレストランで娘さんが飲んでいたので、「日本好きだから飲むのかな?」と思ったのですが、カフェでもグリーンティーかブラックか?と聞かれ、メニューにも載っています。日本の緑茶と同じです。
ロシアは広いので、地方や生活レベルで大部違いがあると思いますが、少なくとも日本に流れているロシア情報は、かなり偏った物ではないでしょうか?
このお宅の主食は、クレープのような小麦粉を薄く焼いた物で、イクラや鶉の卵、ブルーベリーを包んで食べているようです。朝も出て来ました。蜂蜜をつけて食べてみました。
クレープと同じです。
以上、とりあえずの印象をまとめました。今日は日本語学校を夕方訪ねる予定で、明日は朝早くモスクワに発ちます。