ドレスデンからプラハに戻りました。
ホテルのインターネット環境が悪く、ロビーでホテルの無線LANに繋げているのですが、メールが途中で止まってしまいます。
と言うことで、手短に書くとドレスデンは、勝手知ったるドイツということで、楽しかったです。
ゼンパー・オペラでは、ガーシュインの「ポギーとベス」をやっていたのですが、切符をどこで買うか分からず、ゼンパー・オペラの入り口で聞いている人に便乗して聞くと、聞いているドイツ人男性が親切に教えてくれました。
「今日はもうだめだから明日にしたんだ!」、「僕も明日来る」、「じゃ、明日会おう!」と冗談で言ったのでしょうが、その人(ご婦人も一緒でした)が、隣の席でした。
「お前、この話の内容が分かるか?」、「いやよく分からない!」、「歌は分かるか?」、「あなたは分かるのか?」、「俺は上に字幕が出るから分かる」、「僕は、分からないけど音楽が好きだからいいんだ・・・」
てな会話をしながら、幕間に一応「プログラムの筋書きを説明してくれるのです。」
おかげで何とか話が分かりました。(僕は荷物になるのでプログラムを買っていません)
海外でのコンサートは、ワルシャワの国立歌劇場、ベルリンの国立歌劇場(州立だったかな?)、ロンドンのロイヤル・アルバートホールと3・4箇所は行っているのですが、この日が一番楽しいコンサートでした。
帰り際、「バイバイ、じゃまた明日会おう!」と言っていたのが可笑しかったな・・・?
それに比べて今日の、スメタナホールは最悪でした。
プログラムは
MHF Prague Proms 2009
ZAHAJOVACI KONCERT-DVORAKOVA NOC
Cesky narodni symfonicky orchestr
Libor Pesek-dirigent
となっていて、広告を見たときは
MHFプラハ・プロムス(プロムナードコンサート?)ドボルザーク・ナイト
で、ドボルザークのシンフォニー7番と書いてあったと、思ったのですが・・・
立派なホールです。演奏が始まってみると音が前に出てきません。貧弱です。席が一階の後ろなのでその性かなと思っていると、演奏中、舞台の後ろを人が歩いて行きます。「なんだありゃ?」と思っていると、カメラマンです。舞台の真後ろから乗り出して指揮者を撮っています。もう一人、女性カメラマンが上手の窓(なぜか舞台に窓がある)からストロボを炊いて写しているのです。
「そんなのリハーサルの時にやれよ!」(リハーサルも、やっていないと言うことか?)
休憩があってシンフォニーが始まりました。
今度はなぜか響いています。「やっぱり、よくやっている曲は違うのかな・・・?」と思って、2楽章が終わり、3楽章が始まってしばらくすると、ストロボが光ってきました。今度は客席からなので、「非常識な客が居るな・・・?、最近の演奏会って皆こうなのか?」と思っていると、どうもさっきのカメラマンのようです。上手と下手に分かれて、ストロボを炊いて撮っているのです。こんなことってあるのでしょうか?
最近コンサートに行っていないけど、こんなのあるのかな・・・・?、よっぽど「ノー・フラッシュ!」と叫んでやろうかと思ったのですが、何とか思いとどまりました。叫んでいたら、今頃、留置場だったかもしれません。(腹が立っているときは完全に日本語モード)、この旅で少し大人になりました。
と言うわけで、手短にこの4日間の報告です。
それにしても、あのチェコ・フィルもどきは何なんだ?、チェコ・フィルだったら金返せ!、このためにドイツから戻ってくる客が居るんだぞ!、あのカメラマンは指揮者が雇ったカメラマンなのか?、雇うんだったら俺を雇え、少なくとも客に不快な思いだけはさせないぞ!、「バカヤロー!」
やっぱり大人にはなってないな!?
天は僕の怒りを察してか、土砂降りの雨です。雷の光る中、ホテルの窓から写真を撮りました。ストロボは使っていません。