笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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狩野英孝というひと

2015年04月20日 | 芸人さんのはなし
4/14の『有吉弘行のダレトク!?』のゲストが
狩野英孝さんとナジャ・グランディーバさんのおふたりでした。
ぼんやり見ていて
狩野さんって
有吉さんの前でも
自然体で話していて
すごいなあ
って思ってたんです。
エッチして違和感を感じたらゴムアレルギーだった
というド下ネタを無邪気に話していて
大笑いしました。

らーめん
つけめん
ぼくイケメン

でお馴染み
このコントの中のフレーズで売れた頃の狩野さんから
だれがいまの狩野さんを想像したでしょうか。
もう誰も「一発屋」のカテゴリーに入れない。
「一発屋」というグループから頭ひとつ抜けたのはすごいと思うのです。
同じ時期に流行った小島よしおさんは逆に「一発屋」というカテゴリーを武器に頑張ったけど
狩野さんはそうではなかった。
狩野さんのギャグはそこまで浸透力がなかったからかもしれないけど。

ロンドンハーツの2009年の特番で
この芸人にだけはなりたくない
というアンケートにて
「あんなポテンシャルでよく前に出てこれる」
と言われて
ひな壇の芸人さんから拍手がでました。
あの時点では
そのコメントは少しの悪意を感じられた。
見ている人も
出ている人も
だれも狩野英孝さんを面白い人とは認めていない状況で
これが出たのだろうと思うのです。

でもいま
この言葉を言ったら
それは褒め言葉になる。

笑いの神さまが宿ってるんだもんね。

有吉さんが
これまたロンハーの飲み会企画で
狩野さんを羨ましい
と言ったことからも
努力しても行きつくところにいけない立ち位置に
狩野さんはいるのです。
みんなに可愛がられてイジラレて笑いを取る天賦の才能は
だれしもが持てるものではないのだ。
有吉さんはそうなりたかった
と言っていました。
ありだけの才能とカリスマ性を持った有吉さんがそれを言った
ということをちゃんと蛍光ペンを引いて強調しておいて損はないと思うわけです。

出川哲郎さんの後継者

と有吉さんが今回の『ダレトク!?』でも言ってた。
とっても光栄なことなのに
いつもはっきりと否定する狩野さん。
自分は司会者になりたいから。
有吉さんに言われることなんて
とてもとても恐れ多い気がするのに
狩野さんはケロッとしてます。
そこも他の人にはないところで
まったく何も諦めてない。
芸人さんは己を知ることが笑いを取る近道であるのに
このひとは別の方向からこの世界に舞い下りてる。

わたしが狩野さんを
ここまで評価してるのは
狩野さんのコントのネタが好きだからです。
コントでは
格好つけているけど
みんなから無視されて嫌われている自虐的な狩野さんがいる。
とても真面目にネタをつくっていて
好感を持てる
と思っていた。
「つまんない」ってイジラレルこともあるけれど
わたしは自分を信じているので
この説は推し進める。
いつか最近のネタを見たときに「あ、ちがった」ってこともあるかもしれないけど。

そら
周りにいる人は大変だろうけど
それでもわたしたちの人生に笑いを提供してくれる
素晴らしい人だと思います。

実家を継がずに
長くテレビに出てほしい
貴重な人材。

小器用なひとばかりじゃ
つまんないもの。