笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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赤めだか

2009年07月10日 | 
立川談春さんの有名な一冊。
を病床で読みました。

なんというか。
圧巻。

わたしは勉強不足で
このかたをよく知りませんでした。
ただ一度、春風亭昇太さんの独演会で一席ききました。
そのときの落語を思い出しました。

とにかく圧巻。
ケンカを売られたようでいて、
気がついたら世界に引きずりこまれて、
魅了されている。
男っぽくて無骨で
繊細。
談春さん落語そのもののような
落語家半生記でした。

一章一章のエピソードの厚みと重さが
半端ないです。
読む前は
立川談志のカリスマ性を啓蒙してんのかな?

なぜか談志師匠怖い怖い病(何にも知らないくせに)の私は
勘違いしていたのですが、
10代思春期に落語の世界飛び込んだ少年(談春さん)が主体であり、
そこの軸がぜったいブレない。
弟子から見た師匠の生き様が
まぶしいほど格好良く
恐くて
可笑しいのを
自分のことのように感じてしまいます。
文章力以上に
談春さんの表現力が
ただものではないことを物語っています。

身体的に弱っていたのもありますが、
最終章の師匠とその師匠の話は
今思い出しても
泣けます。
たぶん人によっては泣く話ではないんだろうけど。
いろんな人の熱くて優しい想いが
絡み合って
これはヤバイ。

あと
前座の修行時代を丁寧に書いてあるので
芸人好きの私には
かなりストライクゾーンを決められました。

いやぁ。いい本だ。
え?
知っている?
まだの方はぜひ。

何はともあれ、
わたしとしては、
いい男をまたひとり見つけてしまいました。
また落語を聴きに行きたくなりました。
今度は立川流を。