「2025年問題」というのがある。
この年、団塊の世代がすべて75歳以上になる。
75歳は、いきなりという言い方はヘンだが、いきなり後期高齢者である。
日本では65歳から75歳までを前期高齢者と呼ぶ習わしがある。
そういう手順になっている。
国内にはこうした高齢者があふれかえっていて、すでに手いっぱいになっているというのに、75歳の群れがドドッと加わることになる。
なにしろ75歳であるからドドッというような勢いはなく、ヨロヨロヘナヘナと押し寄せてくる。
だが人間、歳をとると怒りっぽくなると言われている。
年々腹立たしいことが増えてくる。
見るもの聞くもの、腹の立つことばかりだ。
右を見ては「けしからん」と言い、左を見ては「なっとらん」と一日中怒っている。
「怒る」結果、「叱る」ことになる。
叱る相手は普通人間である。
「責任者を呼べ!」と叫ぶ老人を横目に、我々もまたつまづいた石を叱ったり、パンツをはくにもよろめく身体に腹を立ててはいないだろうか。
叱る相手が人間ではなく、石になったりパンツになったり、はたまたゴミを散らかすカラスになったりする。
そんな老人にはなりたくないと思っても、必ずそんな老人になるだろうと思うと気が重い、前期高齢者予備軍なのであります。
この年、団塊の世代がすべて75歳以上になる。
75歳は、いきなりという言い方はヘンだが、いきなり後期高齢者である。
日本では65歳から75歳までを前期高齢者と呼ぶ習わしがある。
そういう手順になっている。
国内にはこうした高齢者があふれかえっていて、すでに手いっぱいになっているというのに、75歳の群れがドドッと加わることになる。
なにしろ75歳であるからドドッというような勢いはなく、ヨロヨロヘナヘナと押し寄せてくる。
だが人間、歳をとると怒りっぽくなると言われている。
年々腹立たしいことが増えてくる。
見るもの聞くもの、腹の立つことばかりだ。
右を見ては「けしからん」と言い、左を見ては「なっとらん」と一日中怒っている。
「怒る」結果、「叱る」ことになる。
叱る相手は普通人間である。
「責任者を呼べ!」と叫ぶ老人を横目に、我々もまたつまづいた石を叱ったり、パンツをはくにもよろめく身体に腹を立ててはいないだろうか。
叱る相手が人間ではなく、石になったりパンツになったり、はたまたゴミを散らかすカラスになったりする。
そんな老人にはなりたくないと思っても、必ずそんな老人になるだろうと思うと気が重い、前期高齢者予備軍なのであります。