うちの同居ばばは、人生で下着をいちばん意識したのは高校生の時だったと言う。
体育の授業の前に、隣のクラスの女子と一緒に着替えをしたとき、そのうちの一人がはいていたパンツに衝撃を受けた。
それはただ前と後ろが三角の小さな布きれで、両脇を紐で結んであるだけの代物で、幽霊のおでこに三角形の布きれがついているが、あれが股間と尻についているようなものだった。
柄物やレースつきのパンツをはいている子もいたけれど、普及品がほとんどで、デザインもオーソドックスなものだった。
とにかくただの三角形の、あまりにも衝撃的なデザインに、みなびっくり仰天したものだった。
そして休み時間や放課後になると、友達と集まって衝撃的パンツについて語り合った。
布地は少ないのに、自分たちのパンツよりもはるかに値段が高いという事実に、どういうわけかみな興奮していた。
それから卒業するまで、着替えの時間に見た範囲で、彼女のような衝撃バンッを学校にはいてくる子はいなかった。
彼女の名前は見事に忘れたが、衝撃的パンツの形状はいまだに覚えているというのであった。
こんなバカらしい昔話に花が咲く、じじばばなのでした。
今晩は、BSで懐かしいキャンディーズの番組を見て、泪で枕を濡らしそうなのであります。
遠い昔の青春であります。