運動会は季語になっているが、学芸会は残念ながら季語ではなさそうだ。
しかし、小学校に於いて学芸会が行われるのは、秋から初冬にかけてであり、季節感は十分ある。(誰も、春や夏に学芸会があるとは思っていないだろう。)
六年生が学芸会の俳句で書いた。
子ども自身の印象が実にリアルに述べられている。
自分の感覚を言葉に置き換えることができれば、教育の場としての「俳句」としては、目的は達成できていると思う。
問題は、この事を積み重ね。様々な場面で自分の心の動きや感覚を言葉に置き換える事の出来る習慣を培うことではないか。
回を重ねる。そして、重ねる中で、友だちの句からも学びながら、自分の感覚を取り出す術を学ぶということだと思う。
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学芸会みんなの目線がこわかった
学芸会台詞かんでも気にしない
学芸会あらしのはくしゅで幕を閉じ
お客の前自分だけにくるスポット君
演技する私の声はちいさいかい
やりきったぞ完全燃焼冬の空
冬の日のぶたいにたつとカチンコチン
学芸会心臓爆発要注意
お父さん私のナースうまかった?
冬の空声がひびく学芸会
学芸会台詞かみそう冬の昼
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