十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

八名川小学校五年生の皆様へ -加藤先生より-

2008-03-14 | ジュニア俳句
春の空ガガガとうるさい芝生工事
 
 春になってみんなが活発に動き出したっていうことでしょうね。ガガガも、にぎやかになったっていうこと。
 
春の空でこぼこしている校庭が
 
 雨上がりに、がまんできずに校庭に入ってしまったのかな。これもやっぱり春だから。


うららかやひさしぶりの遊園地

 「うららか」なんてステキなことばでしょう。俳句を詠んでいるからこそ知ることのできることばです。

春の空秒針動けば時がたつ

 すべては1秒の積み重ねなのですね。冬の間、ゆっくりと流れていた時間が、少し速くなった気がしない?

春どとうかめはいつでものろのろと
 
 「怒涛」なんかすごいことばだね。でも、かめはそんなの関係ないみたい。そんなふうにいきたいね。

春の朝三角定規とがってる

 この句には、一本とられましたね。いろいろと想像が広がります。わたしは、朝の空気で気が引き締まるのを感じました。

春の空雲を見上げる授業中
 
 この句、よ~くわかりますね。授業中のほんのいっしゅんのこと、ですよね。

春の午後授業を見ている金魚さん

 この句も、よ~くわかる。金魚になってみたい、なって思ってる人いないかな。

春寒し社会の勉強難しい

 春とはいえ、風はつめたいですねえ。まだのこる寒さ。「余寒(よかん)」といって、春の季語です。

春の風授業中はものしずか

 休み時間の前のしずけさでしょうか。

三月やとなりが気になるテスト中
 
 みんなけいけんしたことのあることですね。

春どとう漢字ばかりのテスト見る

 これもすごいねえ。春はもっとゆったりしたいのに、それをゆるしてくれないんですもん。

 5年生のみなさん、卒業式では、気持ちよく6年生を送ってあげてくださいね。練習もたいへんですね。でも、こんなステキな句が詠めるみなさんですから、きっとすばらしい卒業式になると思います。「ハートランド」のHPものぞいてみてください。


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