医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

コラーゲン増強による硬ガンへのビタミンCの作用 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-05-19 11:04:27 | 栄養医学、ニュートリシィオナル サイエン
ビタミンCはコラーゲン(硬蛋白質の一種)の形成に必要で、プロリン(コラーゲンを形成するアミノ酸の一種)からハイドロキシイープロリンへの水酸化に必要とされ、コラーゲンの構造上の成分に必要とされます。

これらのことから、ビタミンCは、ガンに対し、防御を強めるためのカプセル包囲化に必要とされ、かつ、悪性新生物の侵襲に対する線維壁の形成にも必要とされます。このプロセスでは、コラーゲン繊維の堅く組み合った障壁の網の目に入った、少数の、孤立した、生きたガン細胞が存在します。ビタミンCは、これら萎縮性硬ガンに対しても有効に作用します。

また、ビタミンCは、局部的組織レベルでは、間質物質の統合性を維持するのに必要で、悪性侵襲性増殖に対する抵抗性に必要です。さらに、膠質原線維発生にも必要です。これらの理由から、ビタミンCの適切な供給は有効な間質反応を続けるため必須です。そして、密な線維組織に対し、相対的に、不透膜において悪性のプロセスをカプセル化するため、宿主の潜在している能力を引き出すことは必要です。このように、ビタミンCの食事性効果は、最小の間質反応を伴った、柔らかい細胞の急速に増殖しつつある強い侵襲性新生物を、限定された増殖と制限された侵襲を伴った硬く包まれた、カプセル化された硬ガンへ転換さす決定因子である可能性があります。さらなる研究の積み重ねが期待されます。

References
Cameron. E. Chemi-Biol Interactions. 9(1974)
Margelli San. Science.Vol212,Number5,Page1126~1127,1980



,