医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

Newbold医師とLent 医師のビタミンC点滴療法について 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-02-25 16:03:34 | 栄養医学、ニュートリシィオナル サイエン
ガンへのビタミンC療法は、点滴と経口投与とそれらの併用投与があります。Nw YorkのNewbold医師は、患者AにビタミンCナトリウムを点滴で女性ガン患者に点滴で投与を始めました。 なぜかと言うと、大量のビタミンCの経口摂取により、吐き気を訴えたためです。従って、最近では、医師はビタミンCナトリウムの点滴に加えて、酸性の強いビタミンCより胃に優しいタイプのバッファードビタミンCを併用しているようです。これらの併用により、ガン患者は、副作用の害から逃れられるようです。

オーストラリアのLent医師によると、ガン患者のB婦人は、45g/日のビタミンCを経口摂取し、続いて60g/日のビタミンCナトリウムの静脈点滴を受けました。3ヶ月で総計9kg摂取しました。なお、1リッターの乳酸リンゲル液にビタミンCを溶かし、点滴しました。結果は、患者の肺がんは増殖を停止し、胸痛も観られなくなった。

なお、Newbold医師やLent医師らの点滴療法と経口投与併用療法では、明らかな副作用は、経口投与での吐き気と胃部の不快感以外、確認されず、患者も点滴と経口投与を併用する方が、お互いのデメリットを相殺できるので、体の負担が軽減できると、報告しています。更なる症例の積み重ねが望まれます。

References
H.L. Newbold, M.D. VitaminC against Cancer. STEiN anD DAY/Publishers. 1979
L.Pauling and E.cameron. Cancer and VitaminC.Linus Pauling Institute of Science and Medicine. 1979