最近、日本国(Japan)でも集中豪雨や巨大竜巻、酷暑、豪雪など、当方の少年時代に比べて、気候に何か異常が認められます。これらの解決のため、米国でのコンピューターシュミレイションによる研究で、そのメカニズムがだいぶ分かりかけてきました。今回は、この事について、米国の研究を基に考えていきたい、と思います。
米国のコンピュータ―モデルによる研究では、石炭火力発電所と交通機関の排ガス、それに工場の排ガスによりもたらされた、米国(U.S.)と強く関係する太平洋の台風の巨大化を解明しました。テキサス州、カリフォルニア州、それにワシントン州の科学者チ―ムのコンピュ―タ―モデルによる研究によると、約13億人が住む中国の大気汚染は、太平洋上で台風を巨大化させ、そして北アメリカの気象パターン変動に影響を及ぼします。インド(India)など南アジアで増えている大気汚染の多くは、巨大なサイクロンを発生させ、北極へ移動する暖気と降水量を増やします。
"the Proceedings of the National Academy of Science"誌によると、これらのアジアや太平洋の気象変化は、最終的に異常気象を米国にもたらす、とそのシュミレイションの結果は示しています。米国の研究者らは、エアロゾル(自動車の排ガスや石炭火力発電所などからの人為的排出物)として知られている、微小粒子状物質(PM2.5やPM10など)と雲との相互作用を研究すべく、最新のコンピュ―タ―モデルを用い、研究しました。そして、それは、アジアからの大気汚染物質の流出による気象作用の影響の地球規模の相関関係を提供するものです。
一つの影響は、米国の上空を通過する、いくつかの台風が集まる太平洋上空の狭い地域であり、その通路が巨大なエネルギーを持つことです。リーリング大学のElle Highwood博士らの研究によると、中緯度の台風はアジアで発達し、太平洋を横断し、米国の西海岸にやってきます。コンピュータ―モデルでの微小粒子状物質は、これらの台風がどれほど強力か、雲量がどれだけ厚いか、降雨がこれらの台風からどの程度由来しているかどうか、に影響します。
このように微小粒子状物質(エアロゾル)は、その発生源の近くの国々の人々の健康や異常気象に影響するだけでなく、遠くの国々にも影響を与える、と考えられます。地球は小さい惑星です。ある地方の大気汚染が、地球の他の地域の気象や人々の健康に影響することは、Elle Highwood博士らの研究から示唆されます。
References
China's air pollution leading to more erratic climate for US, say scientists: theguadian. com,15 April 2014
Elle Highwood et al:the proceedings of the National Academy of Sciences,April 14,201