以前、学生さんを連れてツアーに参加してくれた帝京科学大学の古瀬さんから、木に止まったまま青カビを生やして死んでいるセミと、アオバハゴロモの大量死について以下の情報をもらいました。菌に詳しい知り合いの方からの情報とのことでした。
ちなみにこれは3年前の夏の写真ですが…

森ではよく、こんなふうにカビが生えたまま死んでいるセミを見るので、私はなにも不思議に思いませんでした。
でも、古瀬氏は不思議に思い,調べてくれたようです。
いただいた情報によると…
「これは「セミカビ」というカビの一種で、セミが生きているときに感染し、だんだん水分が奪われてミイラ化する。枝などにくっつく理由はハッキリしていないが、胞子を遠く飛ばすために、菌がそこまで誘導するという説もある。」とのことでした。
へえ~!
菌が誘導!!←俄然興味が湧いて来ました。
そしてアオバハゴロモ。

大島にはウジャウジャいる、樹液を吸って生きる薄緑色の虫ですが…
今年は樹海の中に、木に止まったまま白くなっているアオバハゴロモが沢山います。

昨年まで、このような状態のものは見たことがなかったので、最初はとても驚きました。
これについても…
「詳しいことはわからないが、菌類のしわざとするならばボーベリア菌と考えられる。http://kuwashima.jp/hoshino/inai/kabi.html」とのこと。
またまた「へぇ~。」
このメールをもらって「ちゃんと写真を撮って来よう」と思っていました。
いつもツアー中で、まともな写真を撮れていなかったからです。
で、森に写真を撮りに行ってきたのです。
ちょうどCeMI( 環境防災総合政策研究機構 )のスタッフHさんが仕事明けで大島に残っていたので、つき合ってもらいました。Hさんは、洞爺湖有珠山のジオパークに立ち上げ当時から関わり、私と同じように「火山性ウィルス」に感染している女性です(笑)。
白くなったアオバハゴロモたちは、ひところより少なくなりましたが、まだこんな状態で見られました。

菌に感染したと考えれば、この状態も納得できる気がします。
「菌」ってスゴイ…。
樹海に入ってすぐに目的の写真を撮ることができたので、あとは雨上がりの溶岩の森を楽しみながら歩きました。
台風で倒れた木の幹から、沢山の若い枝が伸びていました。

再生する命!

ここでも、若い枝が瑞々しいです。

木のうろから、コケの胞子嚢が伸びていました!

これから森の中に、胞子を飛ばすのでしょうか?
体を支えるために、溶岩の隙間に入り込む樹木の根のたくましさも、この森の見所です。

時には溶岩を突き破ったり…

溶岩の上を這うように根を伸ばすことも。

時には戦い負け、このような姿になることもあります。

溶岩に寄りそって嬉しそうなHさん。

火山好きには、たまらない森です。
私も同じウィルスに感染しているので、反応する場所が同じです。
ここでも…

木に取り囲まれた溶岩を見て、
2人で「スゴイですよね!この風景!!」と惚れ惚れ(笑)。
溶岩の上に“顔”を見つけ…

(え?顔に見えません??)
クネクネしながら遊び…

崖崩れの様子を観察して…

最後にようやく、緑色のカビをつけたセミの死骸を見つけました。

手を伸ばしても届かないぐらい高い位置でミイラ化しています。
緑色のカビは、幹の上の方までビッシリ生えていました。

これならセミに頼らなくても、自力で充分胞子を飛ばせそうですが…?
それとも、菌に感染したセミを介して菌が広がることができるとか…??
知れば知るほど疑問が増える…火山も、植物も、虫も菌も、本当に奥深いです。
(カナ)
PS.今日の写真のほとんどは、CeMIのHさんからいただきました。
私のカメラには電池が入っていなかったので…笑。
Hさん、ありがとうございました!
ちなみにこれは3年前の夏の写真ですが…

森ではよく、こんなふうにカビが生えたまま死んでいるセミを見るので、私はなにも不思議に思いませんでした。
でも、古瀬氏は不思議に思い,調べてくれたようです。
いただいた情報によると…
「これは「セミカビ」というカビの一種で、セミが生きているときに感染し、だんだん水分が奪われてミイラ化する。枝などにくっつく理由はハッキリしていないが、胞子を遠く飛ばすために、菌がそこまで誘導するという説もある。」とのことでした。
へえ~!
菌が誘導!!←俄然興味が湧いて来ました。
そしてアオバハゴロモ。

大島にはウジャウジャいる、樹液を吸って生きる薄緑色の虫ですが…
今年は樹海の中に、木に止まったまま白くなっているアオバハゴロモが沢山います。

昨年まで、このような状態のものは見たことがなかったので、最初はとても驚きました。
これについても…
「詳しいことはわからないが、菌類のしわざとするならばボーベリア菌と考えられる。http://kuwashima.jp/hoshino/inai/kabi.html」とのこと。
またまた「へぇ~。」
このメールをもらって「ちゃんと写真を撮って来よう」と思っていました。
いつもツアー中で、まともな写真を撮れていなかったからです。
で、森に写真を撮りに行ってきたのです。
ちょうどCeMI( 環境防災総合政策研究機構 )のスタッフHさんが仕事明けで大島に残っていたので、つき合ってもらいました。Hさんは、洞爺湖有珠山のジオパークに立ち上げ当時から関わり、私と同じように「火山性ウィルス」に感染している女性です(笑)。
白くなったアオバハゴロモたちは、ひところより少なくなりましたが、まだこんな状態で見られました。

菌に感染したと考えれば、この状態も納得できる気がします。
「菌」ってスゴイ…。
樹海に入ってすぐに目的の写真を撮ることができたので、あとは雨上がりの溶岩の森を楽しみながら歩きました。
台風で倒れた木の幹から、沢山の若い枝が伸びていました。

再生する命!

ここでも、若い枝が瑞々しいです。

木のうろから、コケの胞子嚢が伸びていました!

これから森の中に、胞子を飛ばすのでしょうか?
体を支えるために、溶岩の隙間に入り込む樹木の根のたくましさも、この森の見所です。

時には溶岩を突き破ったり…

溶岩の上を這うように根を伸ばすことも。

時には戦い負け、このような姿になることもあります。

溶岩に寄りそって嬉しそうなHさん。

火山好きには、たまらない森です。
私も同じウィルスに感染しているので、反応する場所が同じです。
ここでも…

木に取り囲まれた溶岩を見て、
2人で「スゴイですよね!この風景!!」と惚れ惚れ(笑)。
溶岩の上に“顔”を見つけ…

(え?顔に見えません??)
クネクネしながら遊び…

崖崩れの様子を観察して…

最後にようやく、緑色のカビをつけたセミの死骸を見つけました。

手を伸ばしても届かないぐらい高い位置でミイラ化しています。
緑色のカビは、幹の上の方までビッシリ生えていました。

これならセミに頼らなくても、自力で充分胞子を飛ばせそうですが…?
それとも、菌に感染したセミを介して菌が広がることができるとか…??
知れば知るほど疑問が増える…火山も、植物も、虫も菌も、本当に奥深いです。
(カナ)
PS.今日の写真のほとんどは、CeMIのHさんからいただきました。
私のカメラには電池が入っていなかったので…笑。
Hさん、ありがとうございました!