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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆半島ジオパークの皆さんと。(2日目)

2014年09月09日 | ツアー
伊豆半島ジオパークの皆さんのツアー。
2日目は、嶋田と2人で案内しました。

まずは"赤禿”へ、伊豆半島ではあまり見られないという“穴だらけの赤い石”を見に行きました。

赤い崖の景色もですが、そこに覆い被さるように垂れ下がる“オオシマハイネズ”にも、注目される方が多かったです。これと似た“ハイスギ”は、1本¥1,500で売られているとのこと。

噴火の歴史がわかる地層の前では…

先日バッタが産卵していた跡を探しました。
そうしたら…

「ここ、奥に卵が見える!」との声が…。よく見ると,本当にこの穴の奥に、ツブツブが見えました。(写真には全く写っていませんが 笑)

大きく開いた穴…この状態で、中の卵が無事に孵るのでしょうか?絶対何者かに襲われそう…。それとも卵になにか食べられないためのしかけがあるとか?

ところで予想に反して、山はスッキリ見渡せました。
でも、記念撮影をしている間に、雲が左から登場。


「あ!」っという間に、山を覆ってしまいました。


それでも近くの景色は楽しめます。
例えば、溶岩が流れ去り中が空洞になった“溶岩チューブ”

“おへそ”のような穴が開いていて、叩くとポンポン音がします。

「ドレミのドの音だね。」とお客様。

「ド・うかな~?」←これもお客様(笑)。

と、まあこのように、霧でも楽しく歩いていたのですが、途中から雨が本降りに…。

雨が吹き付けて来るので、火口はあきらめることになりました。

代わりに“山頂ジオパーク展”を訪ね、担当ガイドのSさんから噴火体験を聞きました。

Sさんの暖かい語りには、島内ファンも多いのです。

さて、後半はリクエストの多かった「火山豆石」を見に行きました。
豆石はマグマ水蒸気爆発などの際、水が火山灰をまとめてできる小さな泥団子。

皆さん、とても真剣に落ちている豆石を観察しています。
伊豆半島では豆石を見ないとのこと。

「これ、豆石ですか?」と次々に質問がありました。

半分赤いのもあるのですね。(可愛い!)

茶色い火山灰の上には、様々な形状の黒~グレーの部分があります。
「この違いは何?」という話しになりました。

「う~ん…手前は火山灰が降り積もる前の溶岩で、右のグレーの石は、灰が降ったあとに飛んで来てめり込んだもの。左の黒いツブツブは、マグマのしぶき…でもなぜここだけキレイに残っているのかな?」みんなで考える時間は、とても楽しいです。

お客様からは「自然は芸術家だなぁ。この景色は人間が作ろうと思って作れるものじゃない。」という言葉も聞かれました。

私も全く同感です。

波浮港で、火口壁に囲まれた町並みを歩き…


大島で一番美しい砂浜"砂の浜”に立ち寄りました。

溶岩が砕けてできた黒い砂と白い波の織りなす"大島らしい風景”を見てもらいたかったのです。
たぶん伊豆半島の砂の色と違うはず…。

何人かの方が、波打ち際で写真を撮ってくれました。

あれ?
カメラの先に赤い溶岩?

これはまた、奇麗ですね~!


あ…


赤い石、残りました!

お客様のカメラにはどんな景色が写ったのでしょか?

最後は、大島の噴火の歴史を感じながらのウォーキング。

2日間、よく歩きました。

伊豆半島の皆さん、ありがとうございました。

とても楽しい2日間でした!

(カナ)
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