豊前善三のつれづれ日記 2011年12月31日 ブログをはじめました

日頃、感ずることについて考える。人間らしさを さまざまな人間模様。

豊前善三のつれづれ日記

2013年04月05日 09時22分17秒 | 日記
 ( Vol 724 ) 自民党議員 小泉進次氏の 高校野球における 投手連投起用についての 容認的な 発言には 疑問を感じる

小泉氏は 過去の高校野球の歴史に残る 延長の感動的な試合を 挙げた

確かに 観るものに 感動を与えた

その事実は 事実である

だが 感動と 連投の是非論とは 質が違うのではないだろうか


高校野球は アマチュアである

高校野球は 見せ物ではない

観客本意の 試合をするものではない


以前から 話題になっていた 高校球児の 体の管理問題 


多くの球児たちが 肘を壊して 野球をあきらめていった 

この事実こそ が 今回の問題点なのではないだろうか


野球の試合の感動は なにも連投だけではない

野球という試合の場に 繰り広げるドラマが 感動を与えている


先日は アメリカ大リーグで レンジャーズ ダルビッシュ有投手が アストロズ戦において 9回2死 あと一人というところで完全試合を 逃した

完全試合未遂投手として 史上11人目 という メジャーの歴史に珍しい快投記録をつくった

この完全試合未遂は 完全試合より珍しい記録であるらしい


このとき レンジャーズの監督は 記録を逃したとき 投球数を考えて 降板させた

この判断なども すばらしい心遣いである

 

この試合は 試合を観ているファンに 感動を与えた

多くの報道が 褒め称えた


その ダルビッシュ有投手も 甲子園では 一回戦 熊本工業戦で 完全試合をなしながらも 

準々決勝の試合には 登板せず 結果は 負けた


こときの 監督の采配があったからこそ

いまの ダルビッシュ有投手 の活躍が 観られているのではないだろうか



記録だけに 囚われた 思考では 問題解決にはならないのではないだろうか


小泉氏の言い分は あまりにも 軽率な発言ではなかっただろうか


もう少し 高校球児の 健康管理という点を 考慮して 発言してほしかったと思う


高校野球の試合のあり方については 高校野球の球児を考えた 立場からの視点が 大事なのではないだろうか

その点 アメリカ野球は 健康管理第一の観点があり そこは 見習うべきところではないだろうか


野球大好きな 球児たちが 体をこわさず 続けたいだけ 続けられる 体つくりをしていくのも 高校野球ではないだろうか

体をこわし 野球が続けられなくなり 野球という世界から去り その姿を 観ることができなくなるのは とても悲しいことではないだろうか

身近な親 そして 応援したファン 期待していた関係者

その人たちの 悲しみも くむ必要があるのではないだろうか

高校野球の 監督は 試合だけではない 球児の健康管理までも 監督しなければならない

その意味で 選手の将来を考えた 起用も考えなければならないのではないだろうか


観客本意になりすぎて 球児の健康を害するような ことがあってはならない


目の前の 勝利より 球児の健康 将来 可能性 に目を向ける姿勢こそ いま 求められているのではないだろうか


話は 変わるが 山と同じである

目の前の 頂上を目にして 上るか 引き返すか

という 問いかけに 似ている のではないだろうか



つぶれるまでやる

ぶったおれるまでやる

そのような 思想の時代は 終わった

いま 新しい時代に 入った

そのことを 今一度 考えてほしいものである


目の前の一勝よりも 球児の将来を 大切にしてほしい


観客に対する 感動は 違った形でも 表すことができるのではないだろうか

観客も 球児の健康を 考えた 応援の仕方を 考える必要があるのではないだろうか

高校野球は 観客本意では あってはならない と思う

高校野球は 球児本意で なくてはならない と思う

そのようなことから 自民党議員 小泉進次氏の発言は 軽率であったと言わざるを得ない のではないだろうか



過去の内容一覧 (以下のことに関しては最下段の「記事一覧」を参照ください
Vol 723 春の選抜高校野球大会が終わった 連投の投手の起用に 疑問が投げかけられている
Vol 722 日本体育大学の 体罰 暴力をしない教育 指導の取り組みに 期待する
Vol 721 各省庁の 復興予算の使い方は 国民を愚弄している
Vol 720 自民党政権は 電力システム改革 を 本当に実施する 気持ちがあるのか 疑いたくなるVol 719 長嶋茂雄 松井秀喜 両氏の 国民栄誉賞 授与決定には 疑問をいだく
Vol 718 国政 行政 は 国会議員 役人 だけのものではない 国民のものでもある そこを意識してほしい
Vol 717 産経新聞の記事は 0増5減では 一票の格差是正にならない ことを報道していた 国会議員は この提起を重く受け止めてほしい
Vol 716 今日から 新年度のスタート 初心を大事に 記憶に留めてもらいたい
Vol 715 自民党 石破氏の 民主党との約束履行 0増5減は 自民党が損する という 発言は 利己的ではないか 
 立法府の機能不全 代行として 司法が改革をしたらどうか
Vol 714 日銀総裁の 2%増の物価上昇 戦略は 日本全体が 協力しなければ 成就できない
Vol 713 中国の行動は まず世界標準を受け入れることではないか
Vol 712 政権与党 議員は 先を見て 話してもらいたい
Vol 712 自民党議員は 責任をとる 言動 行動 をしてほしい
Vol 711 一票の格差訴訟の判決は すべての高裁で 合憲ではないという 違憲の判決 これに対して 国会はどう対処するのか
Vol 710 千葉北総線運賃訴訟に 思う
Vol 709 W杯ヨルダン戦における ヨルダン側サポーターの 選手に対する ビーム照射は 違反行為 試合妨害行為である
Vol 708 自民党 石破氏の 議員定数に対する 野党の非協力姿勢に対する 批判は 傲慢ではないだろうか
Vol 707 未だ 住民の立場 国民の立場に 立てない役所では 困る
Vol 706 広島高等裁判所 の先の衆院選挙 違憲 無効判決に思う
Vol 705 名護市長の 政府の辺野古埋め立て申請に対するもう怒りは もっともである
Vol 704 原発維持費に 莫大な経費が掛かっている その負担を強いられる 消費者は 甘んじていいのだろうか
Vol 703 神奈川県条例 臨時特例企業税 は違法との 最高裁判断は 地方分権推進 という方向からは 後退するのではないだろうかVol 702 地下鉄サリン事件から 18年経った このことから 何を知ることができたのかVol 701 南海トラフ巨大地震 についての 有識者会議 報告について 感ずること Vol 700 福島第一原発停電 報道機関への報告の遅れ は体制 姿勢が 問われる
Vol 699 自民党の 電力の発送電分離改革修正案は 党利党略 暴挙である
Vol 698 核の拡散防止は できるのか
Vol 697 なぜ領土問題 貿易問題 が 起きるのか そこには 経済力が 関わっているのではないだろうか
 




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