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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 905 週間レポート:南海ホークス

2025年07月16日 | 1977 年 



野村監督解任で公約のボーナスが…
12球団のトップを切って早々と来季の契約更改が始まった。今年の交渉は難航しそうな気配である。それはシーズン前に野村前監督が公言していた対阪急戦でのボーナス支給に関してだ。例えば阪急戦に完投勝ちした投手には1勝を2勝相当とし、1セーブを1勝相当として査定する。他にも完封勝ちした場合には更なるアップも。野手は決勝点をはじめチームの勝利に対する貢献度によってボーナスが加算される仕組みが採用された。こうしたボーナス査定の採用は南海だけではなく日ハムも取り入れており、阪急キラーの高橋直投手は「阪急さんのお陰で稼ぎがアップしてカミさんも喜んでいます」と公言している。

このボーナス査定が実施されると藤田投手は今シーズン16勝だったが、阪急戦で1完封を含め3勝しており「20勝投手」としての評価となる。他にもアップ組がゾロゾロいる。阪急戦に4勝して阪急キラーとなった金城投手は今シーズン10勝だが15勝扱いになる。昨シーズンのセーブ王から0セーブに終わった佐藤道投手や勝ち星が20勝から11勝と半減した山内新投手は年俸ダウンは避けられないが、阪急戦でそれぞれ2勝しており減額分をカバーすることが可能となる。野手の場合は阪急戦で高打率を残した選手は必然的にアップとなり、門田選手は年俸1500万円も見えてくる。南海ナインの多くが " 野村ボーナス査定 " の行方を心配している。

「当然ボーナスを要求するつもりですけど、どうなるんでしょうかね」と某投手は首を傾げた。ボーナスを約束した野村前監督がいなくなり必然的に約束の方も消滅するのではと心配する声があがっている。「でも当時は球団もボーナスを了解していたし約束は生きていると信じてますよ」と主力野手はボーナスの件を前面に押し出して契約更改に臨む姿勢を明らかにしているが、どうなるかは球団側の胸ひとつだ。野村体制が瓦解したことの影響でボーナスが反故にされる可能性はゼロではない。「どうですかね、あの時と今は事情が違うでしょ(監督が交代したという意味)。それに阪急戦に勝ち越せば優勝すると思っていたが優勝できなかった。優勝してこそのボーナスですから」と球団スタッフの担当者はボーナスを暗に否定する。


OB & OB
南海ホークスの第7回OB会(鶴岡一人会長)総会と親睦ゴルフ大会が開かれた。和歌山県の橋本カントリークラブで開催されたゴルフコンペには懐かしい顔ぶれが揃い賑やかそのもの。木村保、中村大成、木塚忠助などかつてのスター組をはじめ、日ハムの村上など移籍組など現役選手を含め総勢55人が駆け付けた。体力のある若い連中には勝てない超ベテラン組はもっぱら舌戦で応酬した。お陰で藤田投手はOBを連発し2ホールで20打も叩き顔面蒼白に。結果は樋口正蔵(浪商⇒法大)が優勝した他、笠原和夫(市岡中⇒早大)が続いた。ちなみにブービーメーカーは107打を叩いた藤田投手だった。



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