ヘソから下は丸出しで~す
広島市民球場での対阪神3回戦の6回表からギャレット選手が捕手で登場した。外人選手が捕手をやるのは昭和37年、大毎(現ロッテ)テスタ選手以来15年ぶり。身長188cm・体重86kg の巨漢がプロ選手としては小柄な水沼選手のプロテクターを着けるとヘソから下が丸出しといったサマを目にしたスタンドのファンは大笑い。なんとも滑稽な見た目だがそのプレーたるや見事なもので首脳陣や広島ナインはビックリしたほど。「的が大きいので投げやすい(池谷投手)」のは当然としても強肩ぶりが抜群で、翌4回戦で二盗を試みた中村勝選手を刺した時にはスタンドから「日本人は敵わない凄い強肩だ」との感嘆の声が上がった。
ギャレット選手は捕手が素人というわけではない。大リーグのエンゼルスに在籍していた昨年も捕手として15試合に出場しており、相手の先発投手が右腕の時は四番・捕手で出場していた。守りに気を使って打撃に影響するかと思いきや、対阪神4回戦では初回の一死二・三塁のチャンスで中前に先制の2点適時打。6回には右中間に同点2ランを放つなど首脳陣の不安は杞憂に終わった。その後雨が強くなり同点のままコールドゲームとなっただけに価値ある同点本塁打となった。「いいねぇ。しばらくギャレットを捕手で使いたい」と古葉監督はご満悦。ギャレット本人も「ボスがやれと言うならどこのポジションでも喜んでやる」と頼もしい。
改めて!神は神で神ではない
「こんな抗議はこれまで一度としてなかった。聞いた時はビックリしましたねぇ」とファンからのクレームに球団職員は大慌てだった。それは広島市民球場で行われた阪神戦での出来事だった。試合中に広島市内の球団事務所に「当用漢字に『神』という字はありません。子供たちに学校で教えない字を使ってもらっては困ります。すぐに改めて下さい」と電話があった。その声はひどく強硬であったそうだ。なるほどスコアボードに記されている阪神の『神』の字が旧字体の『神』になっている。どうやら電話の主は市内の教育関係者らしく、子供たちの教育問題と言われたら球団側も従わざるを得なかった。
" 神も神もカミ一重 " などとしゃれている場合ではなかった。「ご指摘の通りです(球団関係者)」とただただ低姿勢で翌日にはスコアボードの掲示板を書き直した。これまで10年以上もまったくクレームがつかなかったものが、ここにきて抗議を受けたのも開幕から低迷を続けるチームがだらしない為なのか?「これをきっかけに何とか強くなって欲しいもんですね」と球団職員は古ぼけた他の5チームの掲示板に比べてやけに真新しさが目立つ『阪神』の掲示板を見つめて何とも恨めしそう。
夏休みなんてあるものか!
意外も意外?最下位という見事なまでの不振にどうにも恰好のつかない古葉監督。その為なのか例年ならたっぷり休養をとってきたオールスタ戦期間中に猛練習をする計画だ。地元広島市内のホテルに一軍メンバーを3日間カンヅメにするミニキャンプを強行する。「巨人をはじめどこのチームも絶対的な力があるわけではない。借金(負け越し数)を何としても返済し何が何でも上位に食い込みたい」と古葉監督はやたら張り切っている。この期間中を例年通り夏休みと早とちりして家族旅行を計画した選手たちはガックリ。
それもこれも身から出た錆で文句を言えた筋ではない。「他チームの選手らが羨むほどの年俸をとり、しかも待遇も最高(球団職員)」とあれば頑張るしかない。ましてや広島市内のホテルに滞在しての練習なので食事や移動の負担もなく、文句を言ったらバチが当たる。既に首脳陣は各選手個々の長・短所を総点検し課題を見つけてみっちり鍛える腹づもりだ。これでこのまま最下位に沈みペナントレースを終了したらファンは承知しませんよ!
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