偶然の産物にしてはあまりにも美しすぎる

ダイビングをするといつも不思議に思うことがある。

なぜこんなにも綺麗なのだろう？ある宇宙飛行士が地球を見てこう言ったそうだ「地球は偶然の産物にしてはあまりにも美しすぎる」と。

私もダイビングをして綺麗な魚たちを見るとそう言ってしまう。なぜこんなに美しいのか？魚は魚同士で美しさを認識しているのだろうか？それはないだろう。なぜなら魚には他の魚を我々が見ているように見えていないからだ。百数十回も潜っているが、未だに他の魚を見て陶酔している魚を私は見たことがない。

こんな奇麗な世界を認識できるのは我々人間だけだ。人間のみが美しい熱帯魚を見て陶酔する。ダイアモンドも金も人間がその価値を見出さなければ石ころと同じように、人間のみが熱帯魚を見てそこから美を見出すことができるのだ。

明らかに我々人間のためにこの美しい海中の世界は存在する。では誰がなんのためにこの美しい世界を用意してくれたのだろうか？言わずもがなである。

私たちはこの世界を大いに満喫しなければバチが当たる。「神よ!ありがとう、こんな素晴らしい世界を用意して下さって。」


イソギンチャクと隠れクマノミ。