面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「デビル」

2011年08月29日 | 映画
高層ビルで一人の男が墜落死した。
現場に駆けつけたボーデン刑事(クリス・メッシーナ)は、ロザリオを握りしめた死体に違和感を感じつつも、状況から自殺と断定する。
その頃、同じビルのエレベーターの一基が突然停止し、人が閉じ込められる事故が発生する。
たまたま乗り合わせた5人は、セールスマンのビンス(ジェフリー・エアンド)、ビルの警備員ラーソン(ボキーム・ウッドバイン)、老女ジェーン(ジェニー・オハラ)、若い女サラ(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)、そして整備工のトニー(ローガン・マーシャル=グリーン)。

エレベーターの監視カメラで事故に気付いた警備員のラスティグ(マット・クレイヴン)とラミレス(ジェイコブ・バルガス)は、整備担当のドワイト(ジョー・コブデン)を故障対応に向かわせる。
エレベーターの中で5人は冷静さを保とうとしていたが、突然照明が消えてパニックに陥る。
再び照明が点灯したとき、若い女の背中が切られて出血していた。
疑心暗鬼に陥る5人。
ラスティグは警察に連絡、無線を聞いてボーデン刑事が警備室に急行。
警備室に集まった彼らは、誰も手が出せない密室の中で、一人また一人と“殺されていく”現場を目の当たりにする…


犯人は誰なのか?なぜ彼らは殺されるのか?
次々と人が死んでいくのを、ただカメラ越しに見ているしかないボーデン刑事。
人知の及ばない“何かの力”が働いていることを感じる。
最初に彼が関わった自殺者は、オフィスに「悪魔の足音が聞こえる」というメモを残していた。
そして“たまたま乗り合わせた”5人の素性が明らかになった時、そこには驚愕の事実があった。

M・ナイト・シャマランが原案を提供、製作を担当し若手監督がメガホンをとるプロジェクト「ザ・ナイト・クロニクルズ」の第1弾。
今回シャマランの指名を受けたのは、「REC/レック」のハリウッド版リメイク「REC:レック/ザ・クアランティン」を手掛けたジョン・エリック・ドゥードル。
オープニングにおける空撮の視覚効果や、監視モニターにフラッシュバックして映りこみ、不安感を煽りながら恐怖心を植えつける効果的な“ある映像”など、さすがと思わせる映像センスが光る。


「ホンマに邪悪なのは人間やねんで」とシャマラン先生がのたまう声が聞こえてくる。
はい。よく肝に銘じて、明日から生き方をしっかり考えてまいりたいと思います。
悪魔の足音は聞きたくないので…

若干の説教臭さも含めてシャマラン節がたっぷり味わえる、ワン・シチュエーション・サスペンス・ホラーの佳作♪


デビル
2011年/アメリカ  監督:ジョン・エリック・ドゥードル
原案・プロデューサー:M・ナイト・シャマラン
脚本:ブライアン・ネルソン
出演:クリス・メッシーナ、ローガン・マーシャル=グリーン、ジェフリー・エアンド、ボキーム・ウッドバイン、ジェニー・オハラ、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、マット・クレイヴン、ジェイコブ・バルガス、ジョー・コブデン


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