面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「ウォンテッド」

2008年09月23日 | 映画
ウェズリー(ジェームズ・マカヴォイ)は、つまらない仕事にうんざりしながら、冴えない毎日を送っていた。
上司の女性部長から常にボロクソに言われ続け、オフィスのメンバーからは蔑み半分に同情され、親友ヅラした同僚には彼女を寝取られる始末。
過度のストレスから精神安定剤が欠かせない、どん底の日々にいい加減イヤになっていたある日。
いつも薬を買うドラッグストで、セクシーで謎めいた女・フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)が現れて彼に告げた。
「あなたのお父さんは偉大な暗殺者だった。」
小さい頃に死に別れた父親が暗殺者?それも偉大な??
ウェズリーが訳も分からずにいると、いきなり謎のスナイパーの銃撃を受ける。
応戦するフォックスとの間で銃撃戦が始まり、大混乱の最中、フォックスの車に乗せられたウェズリーだったが、激しいカーチェイスの中、気を失ってしまう。
ウェズリーが目覚めるとそこは、ギリシャ神話の時代から、神に代わって“運命の意志”を実践してきたという秘密の暗殺組織「フラタニティ」のアジト。
父はその「フラタニティ」の中で最も優れた暗殺者だったが、敵対者によって抹殺されたという。
その血を引くウェズリーには、誰よりも優秀な暗殺者としての能力を持つため、父の跡を継いで組織の一員となり、この世から“悪”を抹殺する使命を全うするよう誘われる…

全米の若者を熱狂させたマーク・ミラーのグラフィック・ノベル「WANTED」をもとに、『ナイト・ウォッチ』でロシアから世界に飛び出したティムール・ベクマンベトフ監督が描く、“新感覚マトリックス”ムービー。
弾丸を曲げてターゲットに命中させるわ、ビルの窓を突き破って向かいのビルへ飛び移るわ、運転している車を反転させて相手の車を飛び越えながら銃で狙うわ、情景の表現も難しいアクションシーンの連続。
「ありえねーっ!」と、他の映画のキャッチコピーを叫んでしまいそうになるほどの荒唐無稽なアクションも、最新のSFX技術を駆使したリアリティ溢れる映像と息もつかせぬスピード感に圧倒され、スクリーンから目が離せない。

アンジーの激しいアクションシーンがクローズアップされているが、「つぐない」でキーラ・ナイトレイの相手役を哀しく演じたジェームズ・マカヴォイのダメダメ男からの変身ぶりと、腹に一物もったモーガン・フリーマンの曲者ぶりも見モノ!

映画の醍醐味ここにあり!
何も考えずにスクリーンに没頭して楽しめる痛快娯楽活劇♪


ウォンテッド
2008年9月20日公開/アメリカ  監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン、ジェームズ・マカヴォイ


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