面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「ちりとてちん」in落語Kタイム by紫亭京太郎

2007年02月26日 | 落語
2月26日(月)22時 (翌27日(火)10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

バタバタのうちにまたしても自分の出演番組の宣伝が遅れてしまった!
ということで火曜日朝10時からの再放送をよろしくお願いいたします~♪

今回は「ちりとてちん」。
これまた落語をよく聞かれる方以外にはあまりなじみの無いお噺かもしれませんが、知ったかぶりして煙たがられている男の普段の行いに対する因果応報のお噺でございます。

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
大阪在住の皆さんには、ぜひ天満繁昌亭へ足をお運びいただき、プロの「ちりとてちん」をご覧いただければ結構かと存じます。

まずはごゆるりと、お付き合いくださいますよう。。

アクセスはこちらまで

http://www.nc-kyo.com/

☆ ご覧の際に ☆
アクセスしてしばらく、何も映らない黒い画面が表示されることがありますが、しばらくすると音声と映像が流れますので、そのままお待ちください。

恐るべし執着

2007年02月26日 | ニュースから
嫌がらせ電話3年で6400回 交際相手の妻に、女2人逮捕(共同通信) - goo ニュース


不倫交際相手の妻に電話をかけまくっていた女とその共犯者が逮捕された。
たまにどこかで聞く事件であるが、3年間で6400回というのも中々ものすごい回数ではある。

このテの事件でいつも呆れるのは、その執着ぶり。
何が楽しいのかサッパリ理解できない。
それだけの攻勢をかければ、相手は離婚すると思ってのことなのであろうか。

被害を蒙った奥さんも、警察に訴えていたのだろうか。
まあ、警察に訴えても、こういった事件の場合は直接的な被害(怪我させられるとか何か盗まれるとか)が無いと何も動いてくれないので頼りにはならないから気の毒だ。

そして不倫交際相手である旦那は何をしていたのだろう?
交際相手の妻への“電話攻撃”によって離婚に応じてくれると考えていたのだろうか?

このニュース記事だけでは詳細は不明であり、わかることは逮捕された女の執着ぶりと、追い込まれて体調を崩してしまった奥さんの不幸だけである。
ホンマに旦那は何をしていたのだ??


円楽引退騒動

2007年02月26日 | 落語
円楽さん、異例の引退表明 「もう恥はさらせない」(朝日新聞) - goo ニュース


「笑点」の司会でおなじみだった円楽師が、引退を表明したとか。
今日、東京の国立演芸場の「国立名人会」に臨み、古典「芝浜」を口演したが、その後の記者会見で語ったそうな。
2005年に脳梗塞で倒れたあと、リハビリを乗り越えて去年高座に復帰していたが、今日の口演が納得できなかったのだろう。
「ろれつが回らなくて、声の大小、抑揚がうまくいかず、噺(はなし)のニュアンスが伝わらない」
と今日の口演を総括し、
「もう、よくなるということが全然ない。今日が引退する日ですかね」
と話した。

六代目笑福亭松鶴師の晩年の高座を何度か見た。
お世辞にも流暢な語り口ではない。
彼も脳溢血で倒れてからは、思うように言葉が出てこず、イライラしていることが度々だったと聞く。
確かに若い頃や倒れる前の録音などを聞くと、迫力ある発声としっかりした発音のキレイな大阪弁で耳に心地よく、これと比べれば本人の忸怩たる思いはいかばかりかと推し量られる。

鶴瓶師をはじめとして弟子達がよくモノマネをしていた、つっかえつっかえ言葉を発する独特の口調は、それでも“松鶴噺”とも言える世界を築いていたし、登場人物の心理描写もしっかり伝わってくるものであった。
落語の世界を構築するために必要なスキルは、なにも「立て板に水」のしゃべりが全てではないのである。

「笑点」の司会を引き継いでいる桂歌丸師も、
「きっちりとしゃべりたいという美学もいいが、完全主義も時と場合によります。失敗しても次にうまくできればいいんだ。『ろれつが回らないのが情けない』って言うけれど、治ると思えば治るんだ。今度会ったら、怒ってやりますよ。」
とコメントしているが同感。
まだまだ師匠・円生ゆずりのネタも数多くもっており、後進へと伝えてほしい。
そして何よりも、落語ファンにもっと落語を見せてほしいものである。

円楽師に松鶴になれとは言わないが、自分のおかれた状況に応じたネタを演じるのも、プロとしてあるべき姿ではないだろうか。
自分のあるがままの姿を素直に受け入れ、相応のネタでお客様に喜んでいただこうと考えれば、大ホールで「芝浜」を演じようとは思わないはず。
自身の状態から目をそむけ、倒れる前と同じようにしゃべれなくなったからもう落語やーめた!では駄々っ子と同じ。
噺家は高座に上がれる限りはお客様に喜んでもらうために最善を尽くすのが、プロとしてあるべき姿だと言うのは言いすぎか?
松鶴師と円楽師のどちらにプロ根性を感じるかと言えば、自分は松鶴師に軍配を上げる。