面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ブルジョアジー

2007年02月08日 | ニュースから
「過労死は自己管理の問題」奥谷氏発言が波紋(朝日新聞) - goo ニュース


労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)の分科会委員、奥谷禮子氏(人材派遣会社社長)が、経済誌「週刊東洋経済」で、
「経営者は、過労死するまで働けなんていいません。過労死を含めて、これは自己管理だと私は思います。」
などと発言したとか。
「祝日もいっさいなくすべきだ」「労働基準監督署も不要」とも主張しているそうな。
労政審分科会でも「労働者を甘やかしすぎ」などと発言しているとのことであるが、典型的なブルジョアジー発言であると、プロレタリアートな自分としては思ってしまう。

人間、みんながみんな、経営者になれる“強さ”を持っているわけではない。
被雇用者として、組織という“居場所”に守ってもらうことで生きていける人もいる。
被雇用者という地位でしか生きられない人がいるのだ。
そんな被雇用者がいるからこそ、経営者も組織を経営していけるのだ。

“強さ”を持つ人は、自分よりも“弱い”人を守ること、そして組織の中で活用することを意識してほしい。
いわゆる慈悲の心、言い換えれば「憐れみ」を持って接してもらいたい。
この観点が経営層に乏しくなってきたことと、凶悪犯罪が増えてきたこととがリンクしていると考えるのは、うがちすぎだろうか?