面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

千葉マリン遠征

2006年08月21日 | 野球
↑千葉マリンスタジアム遠景

神宮でナイターを堪能した翌日、かねてからの懸案事項を解決すべく(懸案内容は次の記事にて)、千葉マリンスタジアムへと向かった。

西新宿で宿を取っていたので、地下鉄丸の内線で東京駅へ出て、JRの京葉線に乗り換え。
それにしても同じ東京駅ながら、京葉線のホームの遠いこと遠いこと!
地下鉄を降りてからひたすら歩き、ずんずん地下深くもぐっていってやっとこさホームにたどり着く。
車内は“ディズニー系”と思しきファミリーとカップル、女性同士の客だらけ。
しかも、球場最寄駅の海浜幕張では「大恐竜博」てなイベントを開催中で、更に小さい子供連れの客が多い。
千葉マリンスタジアムを見学に行くなどという酔狂な乗客は、おそらく自分だけであったろう。
(当たり前やがな)

快速に揺られて約40分。
ようやく海浜幕張に到着。
恐竜博覧会目当ての家族連れに混じって改札を抜ける。
地図で見たときはそうでもないと思ったのだが、なんのなんの!
結構歩くがな、これが。
途中まで回廊のような屋根付通路を歩いていくので日差しがさえぎられているが、それも尽きると後は炎天下を歩く歩く。

脱水症状出るんちゃうか…と気が遠くなりかかったところでようやく到着。
ちょっと手前で写真を一枚。
海が近い!
戦前、洲崎球場という東京の海沿いにあった球場では、満潮時に海水が浸水したことがあるそうだが、ここもよもや!?というくらいに海が近い。
六甲颪どころではない海からの強風が吹くのもよくわかる。
この球場の形状における大きな特長は、スタンドを囲む塀の上(天井のヘリか!?)にグルッと夜間照明灯が設置されているため、甲子園や神宮、横浜のような照明塔が無い。
なので、遠景の写真で見ると「あれ?ナイター設備無いの?」という感じが面白い。

球場の周りは広々としている。
開門前の入口前には、行列の順番取りのために、名前を書いた紙やガムテープ、新聞紙などなど、いろんなものが地ベタに貼ってある。
夕方18時からの日本ハム戦に備えてのことである。
水色を配したデザインは、海辺の球場にふさわしい。
来年の交流戦を観戦しに来たいものだ。

にしても、遠いぞ!
東京からも駅からも。

神宮の観客

2006年08月21日 | 野球
↑神宮やで、ここは!

神宮球場では、3塁側からスタンドが埋まっていく。
つまり、タイガースファンの方が多いのだ。
これは何十年も前からの特徴で、ことに最近はその状況が顕著である。

去年初めてライブ観戦したとき、ライトスタンドの一角(ヤクルト応援団が占めるあたり)を除いて、そこかしこに黄色いファンクラブ特製ユニフォームが見受けられて驚いた。
そして、7回表のタイガース攻撃前における恒例のラッキー7・ジェット風船飛ばしでは、「どこのチームのホームグラウンドや!?」と目を疑うばかりの光景が展開される。
まあ3塁側から大量に上がるのはまだしも、バックネット裏はもちろん、1塁側からもバンバン風船が飛ぶ。
関東のタイガースファン仲間曰く、
「神宮は第2本拠地だからね!」
納得。

しかし、それでいいのかスワローズファン!?
7回裏の「東京音頭」大合唱も全然迫力無いぞ!

神宮球場

2006年08月21日 | 野球
先にUPしたとおり、夏休み小旅行として神宮球場でヤクルト戦を観戦。
去年に続いて2年連続であるが、駅から遠いことを除けば好きな球場のひとつである。

普段タイガースの試合を観戦する甲子園が高校野球のメッカなら、神宮球場は大学野球のメッカ。
やはり歴史ある球場で雰囲気がイイ。
甲子園に比べればはるかにスタンドも小さく、試合は見やすいが、球場が古い分、席が狭いのが難点。
カップ置くとこもないし。
このへんは甲子園と一緒なので、別にかまわない。

タイガースが大きくリードしたところでスタンド内を散策。
腹ごしらえにと冷麺を食べたが、汁が濃くて辛くて食べきれない。
東京の冷麺は、うどんやソバと同様、やっぱりスープは濃い~のか!?

売店で「神宮球場の砂」なるものを発見、ついつい記念にと購入。
グラウンドは人工芝張りなので、マウンドや各ベース付近の赤茶色の砂。
甲子園の黒い砂とは全く違う。
ちなみに甲子園の砂は、小学生の頃に友人と高校野球を観に行った際、友人が決死の覚悟でアルプススタンドのフェンスを乗り越えてパクってきた、枯れた芝生混じりの黒い土が家のどこかにある。
(あれ?どこに置いたか失念したぞ!?)

試合も勝って、タイガースファン仲間とも語らって(とてもココでは披露できないような濃い話)、今年の神宮遠征も大満足であった♪

88th全国高校野球選手権大会決勝

2006年08月21日 | 野球
帰阪の移動中、甲子園ではエライ試合が展開されていた。
神宮遠征の記事を書こうと思っていたが、これは触れずにいられない。

言わずと知れた(野球に興味の無い方は知らないかもしれないが)駒大苫小牧と早稲田実業の対戦。
駒苫(巷ではこのように言われているようだ)は中京商業以来73年ぶり史上2校目の夏の大会3連覇を目指す。
一方早実は、現西武ライオンズコーチの荒木大輔(松坂大輔の名前もここからきている程一世を風靡した甲子園のアイドル)を擁して勝ち進んだ第62回大会以来の決勝進出で初優勝を狙う。

駒苫の3連覇はアッパレな目標であるが、早実が夏の甲子園で優勝したことないというのは意外な事実だった。
かの王貞治投手(現ホークス監督ですね)を擁したときも優勝はしていないのだから、言われてみればそうだと気付いた。

結果は、なんと延長15回で1対1の引き分け再試合!
早稲田は選抜でも引き分け再試合をやっているが、1年で2回も再試合をやるなんて前代未聞、史上初である。
決勝戦の引き分け再試合は、1969年の三沢対松山商業以来。
元祖甲子園アイドル・三沢高校の太田幸司(後近鉄、晩年はタイガースにも在籍)が最後に力尽きた伝説の試合である。

両チームのエースが互いに一歩も譲らず、最少失点での息詰まる投手戦。
スポーツニュースで結果を追っただけなので詳細は分からないが、早実の斎藤投手の両者とも死力を尽くしての投球であったと言えるだろう。

殊に早実の斎藤投手は、最終回でなおストレートが147km/hを計測し、駒苫の4番を三振に切って取って試合を終えている。
言っちゃあなんだが、彼は優しい目をした非常に柔和な顔つきで、冷静沈着と言えば聞こえは言いが、淡々としたマウンドさばきの印象があったが、内に秘めた燃え滾る情熱を感じて感動的なシーンであった。
一方の駒苫の田中投手は、失礼ながら斎藤投手とは対照的な野性味溢れる顔つきで、力感のある投球フォームから力強いストレートを投げ込んでいた。
両投手とも、プロ野球での活躍を期待したい好投手である。

規定が変更されて重くなった金属バットに対応することが打撃力向上に結びついたようで、大会新記録の本塁打が乱れ飛び、大逆転連発の乱打戦が目立つ今大会にあって、決勝戦は正に全国のトップを決するにふさわしい引き締まった好ゲームとなったが、このことは改めて投手力が試合を制することも物語っている。
再試合も猛暑の中を過酷な展開となるだろうが、両投手とも故障だけはしないでほしいと願わずにはいられない。
彼らは野球界の宝なのだから。