白いキャンパスに「模写」のようなものを始めました。
最初は、美術館パンフ「安井曽太郎展」にあった山の風景画とバラの花瓶。
写真の上段の左よりの二つです。
2005年の茨城県立近代美術館のパンフで、別の美術館でもらって、行くことも無く、
ただ仕事場の壁に貼って毎日見ていました。
そして、見れば見るほど 「すばらしい!!」。
有名な椅子に座る女性像「金蓉」やバラの花はもちろん素晴らしいのですが、
風景画の写真は初めて見たような気がしました。
その作風は、風景を見て感じて、それから自分の中で「再構築」をして 表現に至る。
そんな偉大な精神に、わずかでも触れたいと思っています。
そんでもって、下書き。
最初から細部が描き込まれている訳ではないと思いつつ、、、
・・・・・でも今はそこから描かないとなんか描き続けられないような気がして・・・
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我家の昨日のメインテーマ
10月28日 「日経」ネット配信ニュース
【「長期優良」でも倒壊 3階建て木造住宅耐震実験 防災研】
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091028AT1G2703J27102009.html
長期優良住宅仕様とゆるゆるの建物の2棟を大きい起震機の上で揺すって、
優良は倒壊し、ゆるゆるは持ちこたえたという記事です。
youtubeには実験の様子の動画もあります。
http://www.youtube.com/watch?v=IJQW8fuCwDc
3階建ての細長い建物、1階と2階のつなぎ目で腰折れ状態で倒壊して行く動画を見た時の率直な感想。
「建物って、こんな風に壊れるもんなの??」
その記事と動画から、建築士のはしくれとして私が危惧するのは、
倒壊しなかったゆるゆるの建物が、何故倒壊しなかったか検証されることなく、
壊れたからさらに金物で固めようとする その強引な押さえつけの方向に拍車がかかってしまうのではないか
ということです。
金物で固められた木造は、すでに「木造のしなやかな特性」を奪われています。
こんな話を聞いたことがあります。
瓦屋さんは雨漏りを絶対防ごうとするのではなく、もし万が一 水が入ってしまった時に、
どうやって外へ逃がしてやるかが 葺く技術 だと。
建物でも、風や地震といった外からの力をどういう様態で受け、建物を通過させ、外へ逃すか。
昭和初期までに培われた木造の技術は、沢山のことを教えていてくれます。
しばらくはさらにざわざわしそうです。