いわゆるプロローグが印象的です。実話なのかな?と思わせる!
ギターリスト蒔野を福山雅治氏が演じたことは、本を読む前に知っていたため、本を読んでいても、蒔野=福山雅治さんの顔が浮かぶことに...
ただ、洋子を石田ゆり子さんが演じていたことは、先ほどYoutubeの予告編で見て、初めて知りました。故に女性の顔は特定の人が浮かばず、自由に読めて良かったかな。
作者は愛知県出身、北九州市で育ったというから驚き!しかも京都大学法学部卒!? うちの親戚が住んでいる愛知県と京都市、そして自分が住んでいる北九州市。こんな偶然もあるなんて...
映画『マチネの終わりに』予告【11月1日(金)公開】
湾岸戦争といった世界情勢は自分が大学生だった頃を思い出させ、また主人公達と今の自分が同年代...といいかけて、いや、彼らの方が10年若いっ! (実際の福山雅治氏とは同い年ですが...)
洋子が、「出産を考えたら41歳という年齢的には今...」かと。大恋愛をしたわけではないけれど、大学時代から知っているというか、気心が知れているというか。そんな相手と婚約した、というのも頷ける。
結婚は結局、タイミング。
自分がそろそろ結婚してもいい、女性であれば、出産を考えるとギリギリ今...と思う心情も分かる。20代の頃までとは違い、「わが子の父親になる人、と考えた時、最もふさわしいと思う相手」を選びたいと思うのも、30代後半から、ちょうど洋子と同じ年齢、41歳だったんだよなぁ。ここを過ぎたら、もういいな、結婚は。となった。自分が還暦になった時、わが子がまだ二十歳にもならないって、どうよ? 相手も若い人を選んだ方が幸せだろうし。自分が還暦過ぎた頃、「若い人と再婚してください」と別れる未来が見えてしまうなぁ。それはキツイなぁ... というのが正直なところ。
小説の中の二人は...
二人が出会った時点で、蒔野は独身。洋子は婚約者がいる、けれどまた結婚はしていない。
いわゆる不倫ではないため、良心が咎められることなく、(少なくとも中盤までは!)違和感なく読めた。湾岸戦争時、ジャーナリストとして現地取材中だった洋子が置かれた緊迫した状況も、帰国の途に着いた後も長くフラッシュバックに苦しむ様子も、蒔野のギター演奏(CD)を繰り返し聴くことで、慰められ、生き長らえたことも...それ故、彼自身にも惹かれたであろうことも...
分かる気がする。
これまでは、中年の恋愛を含んだ小説は、フランス人作家、サガンの『悲しみよ こんにちは』以外、感想を書いた記憶がない。たとえ読んだとしても、だ。
やはり、「福山雅治、シンガーソングライターで、ギターを演奏する」という事実があり、彼の結婚も中年になってからだった! という点に影響されている気が...!
映画は観ていないのに!
何方か実際に、映画をご覧になられた方…
感想があれば聞かせて下さいませ。(^^; 興味があるのは演奏会シーン🎶🎸です。
追記~
偶然、見つけたのですが、小説の中で語られる映画があります。『幸福の硬貨』
優しく切ないギター演奏で、素敵なのでリンクしますね。
"幸福の硬貨" to "The Future Changes The Past" - 林 祥太郎 『マチネの終わりに』菅野祐悟 ギター 作品