青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

朝と夜のはざまで My Sentimental Journey (第73回)

2011-08-10 14:53:17 | サパ ベトナム 

サパ 25.Jul.2011(上3)

シジミとシジミタテハの攻防

シジミタテハ科は日本にいない蝶のため、マイナーな一群の様な印象を持ちますが、世界的には結構繁栄しているグループです。名前のごとく、シジミとタテハの中間的な特徴を持っています。近年はシジミチョウ科の一群として扱われることが多かったのですが、DNA解析の結果はむしろタテハチョウ科に近いという答えも示されています。シロチョウ科やアゲハチョウ科を併せ、「チョウとは何か?」という命題解明のキーポイントを担っているとも言えそうです。

●1~36 渓流の流れの中の岩上で。シジミタテハの群れ(Dodona属の種、脚は4本)と、一人ぼっちのシジミチョウ(カラスシジミ亜科のtajuriaまたはその近縁属、脚は6本)。動き(ことにシジミタテハの向き)を追って見て下さい。明らかに仕掛けているのはシジミタテハのほうです。


撮影日&時間 
1~3 2011/07/25 11:51







4~5  2011/07/25 11:52






6~11 2011/07/25 11:53














12 2011/07/25 11:55




13 2011/07/25 11:56




14 2011/07/25 11:57




15~21 2011/07/25 12:00
















22~33 2011/07/25 12:01



























34~36 2011/07/25 12:02








37 脚の数を数えてみて下さい。シジミタテハはタテハと同じ4本。実は、前のほうの脚の後ろに見える淡い色の髭のようなのが、退化した前足なのです。










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朝と夜のはざまで My Sentimental Journey (第72回)

2011-08-10 14:09:14 | サパ ベトナム 


サパ 25.Jul.2011(上2)

1~2 渡渉地点にて。同じイチモンジチョウ亜科主体でも、昨日・一昨日とは違ったメンバーが。大きなチョウは、ムラサキイチモンジの♂とチャイロタテハの仲間(ヒョウモンチョウ亜科)。イシガケチョウの左の翅の横に見えるゴミのようなのは、キマダラヒカゲの仲間。右の翅の下には、後で紹介するシジミチョウが隠れています。





3 キマダラヒカゲの一種。




4~6 ムラサキイチモンジ♂。








7~8 ヤエヤマイチモンジの♂。昨日一昨日は、タイワンイチモンジ♂とヤエヤマイチモンジ♀の組み合わせでしたが、今日になってやっとお相手の登場です。






9~11 ナカグロミスジ(大型のイチモンジチョウ属の種)。








12~15 アオスジタテハも加わります。










16 奥に見えるシジミチョウはヒメシジミ亜科ルリシジミ属。




17 シジミタテハ(Dodona sp.)が翅を開いているところは余りみません。




18~19 カラスシジミ亜科のフタヲシジミの仲間。






20 手前のセセリチョウはホシチャバネセセリ属。思えば僕が蝶の分類(生殖器の構造比較による)に興味を持ったのは、もう60年以上前に川副昭人氏のベトナムのホシチャバネ属の報文を目にしてからです。




21 山から木を切り出してきた男たちや、村から来た子供たちが泳ぎだしました。もうここでの撮影は断念。




22 というわけで、ナップサックにやってきたチョウたちを相手に、遊んでみることに。




23~37 指を差し伸べると、次から次へチョウたちが移り止まります。2種づつが写っている最後のほうの写真には、実は腕の後方や肩にもさらに数頭のチョウが止まっているのです。広角レンズがないのが恨めしい。































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