フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

やはりてっちり 忘年会その4

2009-12-11 | グルメ・クッキング

今夜は職場の忘年会。忘れてばっかりでも、芸が無いので、「望年会」にしましょう、となった。


「望年会
」というと、やはりてっちりだ。大阪ミナミは道頓堀。この辺りは、何故かフグの店が多い。そのうちの1軒で、開催された。週末の夜ということもあり、店は満員の盛況。先ずは、出汁を沸かしガラを入れる。その後にフグの身だ。固唾を呑んで見守るうちに、ようやく透明のフグが白く変ってきた。待ちきれず直ぐに箸を出す者がいるが、私は、ここはじっと我慢だ。フグの表面は白くなっても、中はまだ半煮え。そうして丁度煮上がった時に口に含むと、「う・ま・い」と搾り出すような声が漏れる。これが、今シーズン最初のフグの一切れの感動。一口入れると、会はにわかに活気づく。

続いて、もちろんテッサが出てくる。「ヒレ酒はどうします?」と、野暮なことを聞くヤツがいる。テッサにビールでは様にならない、「ヒレ酒」に決まってるんちゃう?と言葉つきも変る。ヒレ酒が運ばれると、マッチを擦り、ヒレ酒の蓋を開ける。小さな「ポン」という音とともに青い炎が出る。これがお決まりの儀式で、余分のアルコールが飛んで飲みやすくなる。

その後は、フグの唐揚げ。鍋の進行具合を見ながら、良いタイミングで出てきた。フグの旨みが閉じ込められていて、これもなかなかだ。しかし、「白子」が出てこないので、「白子は?」と聞くと、この会費では、無理ですよと言われる。飲み放題も付いているので、しかたがないか。白子は、次の機会を待つことにしよう。

最後は、もちろん「雑炊」。てっちりの出汁は色が変らないので、綺麗な雑炊が出来上がった。飲んだ後のフグの雑炊は、やはり絶品だ。調子に乗ってヒレ酒を大分飲みすぎてしまって、かなりふらふらの状態になり、お開きとなる。

夜の御堂筋は、イチョウの葉で埋まっていた。

 


佐久の医師、色平哲朗

2009-12-11 | 日記

 佐久総合病院の医師色平哲朗さんは異色の経歴の持ち主。東大を中退し世界を放浪。京大医学部を卒業して長野県南相木村(清里の隣村)の診療所に来る。長野県は住民が長命。しかも一人あたり老人医療費が全国一安いという。医師と看護師が自宅訪問や予防に力を入れ「長野モデル」といわれる地域医療を確立したからだ。診療所や訪問診療が一次医療で地域の拠点病院は二次医療、大学病院など高度医療が三次医療。もう一つ、健康な人への保健・予防活動、すなわちゼロ次医療が欠かせない。「そもそも人の幸せとは何だろうか。僕は好きな人と好きな場所で暮らすことだと思う。それを中心になって支えるのは、医師というより看護と介護。保健師、訪問看護師と介護職の連携が必須。医療と福祉の垣根を取り払い、チームで取り組むべきでしょう。特権化した高度医療志向の医師たちを、チームで担う地域医療に振り向けるような政策を期待したい」(日経12-10夕刊より)

考えさせられる言葉です。