フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

メゾソプラノ藤村実穂子

2009-12-07 | フルート

今朝の朝日新聞、GLOBEから。

 ドイツのオペラ界で活躍中のメゾソプラノ歌手藤村実穂子のインタビューが載っていた。初めて受けたオーディションで「君の歌は素晴らしい。でも、私たちはドイツ人を採用する。」と言われ、落とされたという。その差別を跳ね返し、今のポジションを得るために彼女はどうしたのか?

「朝4時に起床し、夕方まで楽譜に向き合う習慣を自らに課した。自転車やジョッギングで体力づくりを重ね、肉や酒はおろかコーヒーなどのカフェイン類すら口にしない。家庭菜園でとった野菜や玄米で自炊。10年かけて20キロ以上、体重を絞り込んだ。」
「歌手は、死ぬまで歌い続けてこそ。楽譜を1000回見たら、1000回新しい世界を見つける。そんな感性の鋭敏さをどこまで持ち続けることができるかが勝負」
「いかに死にたいかを、常に考えている(これこそが自分の人生を生きるということ、自分の人生と向き合うということだと思うから)」

さすがに、バイロイトでワグナーを歌うほどの人物は、自己に対する厳しさが違うものである。