功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

【功夫電影専科:功夫動作片番付!(2017年度)】

2017-12-31 20:51:38 | Weblog
 月日が経つのは早いもので、「ブログ開設10周年だから特集を10回やろう!」と思い立ってから、あっという間に一年が経過してしまいました。どうにか完走できたものの、つくづく無茶なことを考え付いたものだと悔やんでなりません(爆
という訳で嵐の様に過ぎていった10年目の功夫電影専科ですが、今年最後の更新は年末恒例の「功夫動作片番付」で行きたいと思います。この企画は一年間に紹介した作品の中から、面白かったものとトホホだったものを選出するという誰得な催しです。
 しかし、2015年は年間レビュー数が28本だったっため、ベスト10を半分に切り詰めて断行。2016年に至っては更新ペースが荒れに荒れ、史上最低の21本となったため「功夫動作片番付」は中止となってしまいました。
ですが今年は連続特集で喝を入れたため、計57本もの作品を紹介することが出来ました。今回はこの中から選りすぐりの作品をセレクトしていきますが、まずはイマイチだったワースト10から列挙していきましょう。

 【功夫動作片番付(ワースト10)】
第10位『極東黒社会』
第9位『無人島物語 BRQ』
第8位『G・F・G ゴールデン・ファンキー・ガール』
第7位『Expect to Die』
第6位『ロボ道士/エルム街のキョンシー』
第5位『Kickboxer from Hell』
第4位『U.S.Catman: Lethal Track』
第3位『男たちの遊戯』
第2位『ニンジャ・コマンドー/地獄の戦車軍団』
第1位『地獄のバトルボーダー/戦場に舞い降りた残虐軍団』
 …まあ2月に特集を組んだ時点でこうなるだろうとは思っていましたが、見事にランキングの半分がニコイチ映画で占領されています(笑
本当なら全部まとめて1位にしても良かったんですが、『エルム街のキョンシー』はムチャクチャすぎて笑える所もあったし、『Kickboxer from Hell』はアクション部分が割としっかりしていたので、微妙に差が付く結果となりました。
 また、今年は邦画系の特集で尖った作品ばかり紹介していたため、ワースト10にはかなりの数がランクインしています。中でも3位に食い込んだ『男たちの遊戯』は久々の問題作で、大物格闘俳優の使い捨てに加え、壮絶なオチのオマケつきという難敵でした(爆
それ以外では、話作りが不親切だった『G・F・G』や『無人島物語』、スターの使いどころを間違えた『極東黒社会』と『Expect to Die』など、「ここさえ良ければ…」と思ってしまう惜しい作品がチラホラありました。
それにしても2月のニコイチ映画特集、あれは本当に辛かったなぁ…(遠い目)。

 【功夫動作片番付(ベスト10)】
第10位『Falcon Rising』
第9位『絶対王者ボイカ(Boyka: Undisputed IV)』
第8位『ドラゴン修行房』
第7位『ワイルドカード』
第6位『捜査官X』
第5位『驚天動地/秋瑾/大漢英豪』
第4位『李小龍 マイブラザー』
第3位『ベスト・キッド(2010年版)』
第2位『ドラゴン・キングダム』
第1位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』
 さて次はベスト10ですが、今年は10回にわたる特集企画を開催しただけあって、数々の傑作・名作と巡りあう機会が多かったと思います。
ただ、香港映画系の特集は5回、格闘映画系は2回、邦画系は2回という内訳になっているため、ランキングの内容にはやや偏りが生じています。特に邦画系は先述の通りで、残念ながらベスト10には名を連ねていません。
 そんな中で格闘映画からは圧巻のアクションで魅せた『Falcon Rising』と『絶対王者ボイカ』、ステイサムが男を見せた『ワイルドカード』が推参。12月の王羽(ジミー・ウォング)特集からは3本もランクインし、とりわけ『驚天動地』は印象に残りました。
激戦区だったのは4位~2位までの区間で、どの作品も過去のスターに対するリスペクトに溢れ、完成度の高いものばかり。おかげで順位付けはとても難航し、『ドラゴン・キングダム』が僅差(思い入れの度合い)で2位という結果になっています。
 しかし、この2017年のナンバーワン…もといオールタイムベストは、私にとって『天地大乱』しかありません。私の香港映画に対する興味の原点であり、この作品との出会いが無ければ、格闘映画や邦画作品へ目を向けることも無かったでしょう。
このほか、多くの謎とサプライズに満ちた『神州小劍侠』、格闘映画という枠組みでドラマを展開した『Man from Shaolin』、不良アクションの新たな可能性を示した『B-ON』など、気になる作品との出会いも多々ありました。

 この一年は当ブログにとっても、そして私個人にとっても波乱の年でした。ここ数年は小康状態となっていましたが、一連の特集でようやく功夫電影専科は調子を取り戻すことが出来た…のかもしれません。
また、全10回の特集では韓国や東南アジア圏の映画、メジャーな格闘映画スターの作品にはあまり触れてこなかったので、2018年はそうした作品にも着目していきたいと思っています。
さて、やや急ですが今年の更新は今回をもちまして最後となります。コメントやメールの返信は継続しますが、更新の再開は1月中旬を予定しています。それでは皆さん、良いお年を!

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