功夫電影専科

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Once Upon a Time(1)全てを変えた『天地大乱』

2017-05-05 23:05:48 | Weblog
 2000年代初頭、ある映画がBS2(現・BSプレミアム)で放映されました。その作品は、流れるようなアクションとダイナミックな演出に彩られ、ひとりの少年に鮮烈な印象を叩き付けたのです。
映画の題名は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』。当時、李連杰(リー・リンチェイ)すら知らなかった私が一瞬にして魅了された作品で、この出来事が香港映画ファンになる切っ掛けとなりました。
 今月、当ブログは開設10年目を迎えますが、ここまで続けてこられたのも『天地大乱』との出会いがあったからこそ…といっても過言ではありません。
そこで今月は、『天地大乱』とそれについての回顧録、そして関連作品との思い出について振り返っていきたいと思います。

 さて初回となる今日は、私が『天地大乱』と出会うまでの出来事と、なぜ同作にハマってしまったのかについてお話します。
そもそも私が初めて香港映画を見たのは、『天地大乱』よりもずっと前の80年代末期でした。小さいころの事なのでうろ覚えなんですが、確か『サンダーアーム/龍兄虎弟』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』のどちらかだったはずです。
 この2本は成龍(ジャッキー・チェン)が仕掛けた渾身のアクション大作で、テレビ放送で視聴した私は過激なファイトに度肝を抜かれました。
しかし、当時はマンガを描くことに熱中していたため、香港映画に傾倒することはありませんでした。あくまでジャッキーは「アクションスターのひとり」という認識であり、この頃は李小龍(ブルース・リー)や少林寺の存在さえ知らなかったのです。
 また、テレビでやってるジャッキー作品はたまに見ていましたが、放送されるのは80年代末期から製作された現代アクションばかり。そのため、クラシカルな拳シリーズを体験することは無かった…と記憶しています。
こうして現代アクションが中心のジャッキー作品を見続けた私は、そういった作品が香港映画なのだという少々偏った認識を抱くようになり、後にそれが『天地大乱』との出会いに影響を及ぼすことになるのです。

 時は流れて2000年代…中学生になった私は、休日に暇を持て余していました。その際、なんの気なしに点けたテレビで放送していた『ファイナル・ファイター 鉄拳英雄』と遭遇します。
この作品は李連杰の監督主演作ですが、なんとか最後まで見たものの、あまりに面白くないストーリーにガックリ。とりあえず口直しにチャンネルを変えようとしました。
―――その直前、我が目を疑うような光景がブラウン管に映し出されます。
 空中を飛び回る人間!
 異様な風貌の登場人物たち!
 エキゾチックな世界観!
 恐ろしい速度で放たれる蹴り!
それは次回放送する作品の予告であり、そこで紹介されていた映画こそが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』だったのです。
私は直前まで見ていた『鉄拳英雄』との激しい落差と、自分の知る香港映画=ジャッキー作品とは全く違うイメージに、ただただ驚愕するしかありませんでした。

 自らの価値観を揺さぶられ、同時に得体の知れない興奮を覚えた私は、その日から頭の中が『天地大乱』で一杯になってしまいました。そして数日後、私は文頭で述べたように『天地大乱』の衝撃を真正面から受けることになります。
そこには、単にアクションだけを楽しめばよかった(と思っていた)ジャッキー作品のような軽妙さは無く、動乱の時代を描いた重厚なストーリーが展開されていました。
 また、それまで歴史の授業で学ぶ程度だった中国の歴史的な背景、文化や慣習などがビジュアル全体に広がっており、そうした点もこれまで見たジャッキー作品には無かった(気付かなかった)点です。
押し寄せるカルチャーギャップの連続に「これがジャッキー作品と同じ香港映画なの?」と戸惑いつつも、私は濃密なストーリーとアクションに酔いしれました。

 その後、すっかり『天地大乱』に心酔した私は、主人公の黄飛鴻が実在の人物だったという事実、李連杰の吹き替えがガンダムでお馴染みの池田秀一氏だったことを知り、より同作を知りたいという欲求に駆られます。
そう、これが自分にとって、香港映画へ本格的な興味を示す第一歩となったのです。あれから20年近い年月が経ち、アクションムービーに対する興味は増すばかりですが、『天地大乱』と出会わなければそれも始まらなかった―――と言えるでしょう。
しかし『天地大乱』の魅力を語り尽くすには、まだまだ文面が足りません。次回はストーリーをダイジェストで追いながら、より詳細に『天地大乱』を考察してみたいと思います!
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