功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『クエスト』

2007-06-28 23:04:48 | マーシャルアーツ映画:中(1)
「クエスト」
THE QUEST
1996

●ヴァンダムが初監督した記念すべき(?)作品。
NYスラム出身の泥棒ながら腕っ節の強いヴァンダムは、ある日警察に追われてある船に逃げ込んだ。実はその船は密輸船で、更にその密輸船が海賊に襲撃されてしまった。母国に帰りたいヴァンダムだが、訳の解らないうちにロジャー・ムーア(役名はドブス郷…ってなんちゅう名前じゃ)に売られ、生きる為にムエタイを習得。トントン拍子にチベットの山奥で開催されている世界格闘技選手権に出場することとなる…。
話を見てもらうと解るとおり、ジミー先生の『片腕カンフー対空とぶギロチン』、倉田さんの『ファイナルファイト/最後の一撃』、ケイン・コスギの『ザ・格闘王』などに見られる、世界各国の奇妙奇天烈武道家とのトーナメント映画である。想像したら面白そうだけど、この手の映画は一歩間違えると結果が両極端になりやすく、本作はまあまあな部類に入る。
ちなみに冒頭思わせぶりに登場したおじいさんヴァンダムはあまり関係なし。その登場シーンを削除しても、物語には一切影響はありません(苦笑
アクションは結構頑張っていて、中国人の拳法家や日本のスモウレスラー(演じるは何とあの北尾光司…ってまたか!)など、イロモノキャラのインパクトも上々だ。
ちなみにドイツ代表を演じたハビー・ヘスケ(モノホンの柔術家らしい)は『金城武の死角都市・香港』で黒人に化けたユンピョウをロン毛の仲間とボコボコにしていたり、アフリカ代表を演じたウィンストン・エリス(こんな名前だが強面な黒人のオッサン)は『刑事ディック・キプロスの虎』でソフィア・クロフォードと高飛の部下を演じたり、韓国代表を演じたオン・スハン(本作以外にもヴァンダムとは共演経験があるらしいが、その後はフェードアウト)は『キング・オブ・キックボクサー』でローレン・アヴェドンと共演している。
ヴァンダム絶頂期の佳作の1つだが、もうちょっとハジけても良かったと思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿