陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

絶望から、希望の光が・・・

2006-03-19 00:26:16 | 脳脊髄液減少症
結局、温泉治療、温熱治療も無駄に終わり、
途方に暮れた僕はまた、仕事に復帰することになる。
いくら辛いとはいえ、仕事をしなければ生活出来ない。
また地獄のような辛さに耐えなければならない。

この頃には、「もう生活保護でも申請して苦しみから逃れようか?」
「いっそ死んでしまったほうが楽になれる?」等々・・・
色々な考えが頭をよぎるようになって行く。
しかし、もうすでに精神的にボロボロの状態。
これ以上は、みじめな思いはしたくない。
仕事中の辛さは身体が固まって声も出ない程の状態になっていくが、
何とか日々を耐えていく。

幸か不幸か、近海の漁師というのは海がシケると仕事が休みになる。
網の修理や船のドック作業がなければ休みが多い。
仕事中はキツイが、これには結構、救われたかも知れない。

この頃、医者には「抗鬱財でも飲んでみますか?」と勧められる。
確かに身体の痛みや不安感などに多少の効果があることは
色々と調べて知ってはいたのだが。
これは抵抗感があり、丁重にお断りした。
この後、同じ病気の人間で、抗鬱剤を飲み始めてから
精神的にホントにおかしくなっていった人間を何人か見た。
これは病気の辛さからか、薬のせいなのか、僕には分からない。
しかし、薬が切れた時、凄く辛くなると言っていた。
実際に暴力衝動などが起こり、それを押さえきれなくなってしまう
人間も見た。
抗鬱剤を飲んでいたらどうなっていたのだろうか?
また、医者が代わると、話しをしただけで「もう治らないよ」
いきなりそう言われることもあった。
これには腹の中が煮えたぎり、その医者をぶん殴って帰ろうかとも
思った事もある。何とか寸前の所で、押さえたが・・・

もう医者も、あてにならない・・・
そんな絶望の気持ちで何ヶ月かを過ごすうち、
ある新聞記事が目に留まった。
医療の現場からという最新治療の特集を組んでいて、
「脳脊髄液減少症」という病気を知ったのだ。
今から3年近く前のことだろうか?
読んでいくうちに、症状が自分と全く同じで、治療法も書いてある。

自分の心の中に、パッと一筋の光が走ったような気がした・・・






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