視覚障害者の駅ホームからの転落死が相次ぐなか、京成電鉄は15日、京成本線日暮里駅の下りホームに同社で初めてホームドアを設置することを明らかにした。平成29年度中の使用開始を目指す。これにより、関東地方の大手私鉄全社でホームドアが導入される。同駅の上りホームには、固定柵を設置する。今後、成田空港駅などでもホームドアを設置する方針。
産経新聞 11月15日
視覚障害者の駅ホームからの転落死が相次ぐなか、京成電鉄は15日、京成本線日暮里駅の下りホームに同社で初めてホームドアを設置することを明らかにした。平成29年度中の使用開始を目指す。これにより、関東地方の大手私鉄全社でホームドアが導入される。同駅の上りホームには、固定柵を設置する。今後、成田空港駅などでもホームドアを設置する方針。
産経新聞 11月15日
社会福祉法人クムレ(倉敷市栗坂)は15日、売り上げの一部を少年院や刑務所を出た人の就労支援に役立てる自動販売機「夢の貯金箱」1台を、クムレ運営の障害者支援施設・倉敷地域生活支援センター(同市生坂)に設置した。夢の貯金箱の設置を進める日本財団(東京)によると、元受刑者らの就労支援目的は岡山県内で初めて。
自動販売機は清涼飲料水を通常価格で販売。1本販売するごとに10円が、元受刑者らの資格・技能習得をサポートする日本財団の事業に活用される。
クムレは、軽微な犯罪を繰り返す「累犯障害者」らの社会復帰を後押ししようと就労支援に力を入れており、設置を決めた。クムレ自立支援事業グループの村川大介グループ統括(42)は「再犯を防ぐには就労支援が欠かせない。夢の貯金箱の設置台数を増やすことも検討している」と話す。
日本財団によると、夢の貯金箱は今回の設置を含めて県内に82台あり、81台はいじめによる自殺の防止活動などを支援している。
クムレが設置した自動販売機「夢の貯金箱」
(2016年11月15日 山陽新聞)
河瀬直美監督(47)の新作「光」(来年公開)が、このほどクランクアップした。14日午後7時半ころに、京都文化博物館で約1カ月に及んだ撮影が終わると、主演の永瀬正敏(50)は「今は、まだ客観視はとても出来ないですが、1人でも多くの方に河瀬監督が伝えようとしている『光』が届くことを願っています。ともに生きた河瀬直美監督、スタッフの皆さん、共演者の皆さんに心から感謝しています。やっぱり僕にとって河瀬組はスペシャルでした」と感慨深げに語った。
共演の水崎綾女(27)も「役になりきるために、ものすごく苦しくて大変だったのですが、撮影が終わってしまうのが本当に寂しい…。まだ河瀬組に身を置いていたいし、(演じた)美佐子でありたいという気持ちが今は強いです」と複雑な思いを吐露。そして永瀬とともに、感極まって涙を流した。
「光」は、視覚障害者向け映画のモニター会で、音声ガイドの制作にたずさわる尾崎美佐子と弱視のカメラマン中森雅哉が出会い、音声ガイドの製作過程で衝突を繰り返しながらも、映画の光に導かれるように互いの心をゆっくりと通わせていく物語。脚本も河瀬監督が担当した。撮影は「日本の四季の中で光が1番美しく降り注ぐ、この季節に撮影をしたい」という同監督の強い願いから、監督の故郷で創作拠点でもある奈良で10月16日にスタートした。
河瀬監督は、人間の自然な感情を何より大切にしており、俳優陣にも役として生きること、演技を超えた生の感情を要求する。昨年のカンヌ映画祭に出品された「あん」に引き続き、タッグを組んだ永瀬は、雅哉を演じるために弱視の人と何度も対面して話を聞いた上で、クランクイン前から弱視体験ゴーグルを着けて街を歩くなど、弱視の人の気持ちを理解することに努めたという。
一方、水崎も美佐子になるために、撮影前からロケ地の奈良に住み始めた。音声ガイド制作者は、制作したガイドを利用者の前で発表し「ここが分からない」などと指摘を受けて、作り直す過程を繰り返すという。水崎は制作者に会うだけでなく、撮影中に音声ガイドを自分で制作、発表し、ダメ出しされては、テレビのない部屋に缶詰になって音声ガイドを考え、制作するなど、24時間役として生きる日々を送ったという。
永瀬は撮影中、雅哉という役に完全に憑依(ひょうい)された状態で、目の焦点を合わせずに演技をしていたため、水崎の顔をきちんと見ることがなかったという。水崎も、クランクアップ時に、河瀬監督から「水崎綾女」と呼ばれて戸惑ってしまった。それほど役にのめり込んでいたからこそ、クランクアップの時、ともに感激の涙を流した。
永瀬は弱視の人を演じる日々で感じたこと、苦悩、葛藤と、それらを乗り越えて、撮影を終えた充実感を語った。
「(撮影が)終わったな…終わっちゃったなって感じです。なかなか言葉にするのが難しいのですが、魂よりも、もっと大きなものをフィルムに焼き付けられたらと思いながら日々過ごしていました。弱視から目が見えなくなっていく過程の苦しみや、実際に目の不自由な方々の苦しみを、極力、うそがないようにしたくても、実際の僕は目が見えています。でも少しでも近づきたいと出来る範囲の最大限の事をやり、自分自身に足かせをはめ、視力を失ってからは、ほとんど食事を取らず雅哉として生きてきました。実際に目の不自由な方々の気持ちを考えたら、僕らの小さな悩みや絶望というのは、大したものではない…そんな風に世の中の見方が、この作品で変わるきっかけにもなったらと思っています」
水崎も、苦闘と充実の1カ月を熱く語った。
「1カ月以上、美佐子として暮らしていたので、先ほど監督に『水崎綾女!』と名前を呼ばれ、急に現実に戻された感じです。私だけ、最初の1週間は台本がないまま演じていて、やがて1日分の台本をいただくようになり、10日前にようやく台本を1冊もらって読ませて頂きました。もう、8割、9割のところまで進んでいて『あと数ページしかない!』という状況でしたが、そこから作品のヤマが続き、ようやく2日前ころ(ゴールという)“光”が見えてきた感じがしました。明日も監督が『やっぱりリテイク(再撮影)したいです』って言ってくれないかなと、少し期待しています」
河瀬監督は、永瀬と水崎を見つめながら「明日起きたら、明後日起きたら、奈良に、もう雅哉も美佐子もいないのだと思うと、なんだか身を裂かれるような思いがするのです。それほど登場人物たちと一緒に生きていたな、という気がします」と感慨深げに語った。クランクイン、クランクアップともに満月が上ったといい「クランクインが満月で、とても重要な雅哉と美佐子のシーンを撮った日が新月で、そして今日、クランクアップの日がまた満月。光もすべて味方につけた、俳優たちこそが、スペシャルだと思っています」と興奮気味に語った。
河瀬監督は97年に世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭に出品した「萌(もえ)の朱雀(すざく)」で新人監督賞「カメラドール」を受賞した。10年後の07年には「殯(もがり)の森」で、審査員特別大賞を受賞するなど“カンヌの申し子”として知られる。「光」を公開する来年は、「殯(もがり)の森」の受賞から、ちょうど10年。カンヌ映画祭では、10年周期で大きな賞を受賞しているだけに、「光」にも期待がかかる。
「光」の撮影を終えた、左から永瀬正敏、河瀬直美監督、水崎綾女(C)「光」製作委員会
2016-11-16 ORICON STYLE
第41回岡山県中学校弁論大会(県中学校国語教育研究会、山陽新聞社主催)が15日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、最優秀の県国語教育研究会長賞に「私の弟」と題して話した田中綾乃さん(14)=山陽女子2年=が選ばれた。
広汎性発達障害の弟のことを、周囲に打ち明けられなかった田中さん。障害者に対する母の考えを聞き、弟のことを隠さず、もっと障害への理解者が増えてほしいと思うようになった変化を語った。「今は、たくさんのことに気づかせてくれた弟への感謝の気持ちで胸がいっぱい」と締めくくった。
山陽新聞社長賞は赤木悠月さん(15)=新見・哲西3年、NHK岡山放送局長賞は小田唯斗さん(15)=倉敷・福田南3年、県教育長賞は藤本鈴奈さん(14)=岡山・京山3年=に決まった。
大会は県内11地区の代表18人が出場。印象深い出来事や疑問に思ったことなどを持ち時間各5分で発表した。
上位入賞の(左から)田中さん、赤木さん、小田さん、藤本さん
車イス・足腰が不安な方も91.7%は旅行がしたい! 障壁は情報不足!?
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)が企画・編集を行う旅行情報誌『じゃらん』は、足腰に不安を抱える方やその家族、友達を対象に、旅行先のバリアフリー対応に関して調査を実施しましたので、その概要をお知らせいたします。
また足腰に不安を抱える人も安心して旅行に出かけられるよう、宿の館内・部屋をを360度ぐるっと見渡せるVRスコープ®をつけた『車イス・足腰が不安な方の じゃらんバリアフリー旅』を2016年11月18日(金)に発売し、秋~年末年始のおでかけを訴求してまいります。
アンケート概要
◆足腰に不安を抱えている人の91.7%は旅行したいが、約半数が旅行をあきらめている
旅行に行きたいと答えた人は全体の91.7%。そのうち実際に旅行している人は約半数(57.0%)。
残りの半数は旅行をしたくても、行けていない・計画を立てていないということがわかった。
◆足腰が不安な方の94.7%の方は、ネットや本に記載されている情報だけでは情報不足と回答
旅行の障壁のTOP3に「観光地がバリアフリー対応しているかわからない」がランクイン
足腰が不安な方の94.7%の方は、ネットや本に記載されている情報だけでは情報が不足していると回答。また、旅行の障壁となっていることとして、「体調に不安がある」「目的地までの移動が難しい」に次ぎ、「観光地がバリアフリー対応しているかわからない」であった。他にも6位「対応してくれる宿(設備面、従業員の対応など)を探すことが難しい」、10位「宿の内部構造がわからない」と長時間過ごす宿の設備や構造について、情報が不足していることがうかがえる。
さらに、事前に宿の下見を希望する人は76.3%となり、足腰が不安な方にとって宿の詳細な情報は必要であることがわかった。
【アンケート概要】「バリアフリー旅行調査」
■調査方法:インターネット調査
■調査時期:2016年9月3日(土)~9月4日(日)
■調査対象:本人、または家族、友人・知人が、足腰が不自由な「身体障がい者」「要介護状態」である男女20歳~79歳
■有効回答数:300人
▼情報不足をVR(バーチャルリアリティ)で解決!? 自宅で宿の下見ができる!
『車イス・足腰が不安な方の じゃらんバリアフリー旅』媒体概要
家に居ながら宿の下見ができる! VR(バーチャルリアリティ)で宿の館内・部屋を360度見渡せる!
ネットや雑誌に掲載されている情報だけではわかりづらい、部屋の奥行きや広さ、段差の高さなど、VRを使えば実際に現地に行ったかのように詳細な情報を得られるので、旅行前に下見をする手間を省くことができます。掲載している宿のうち、46施設がVR体験が可能です。
なお、下記サイトからVRスコープなしでも360度ビューを閲覧いただけます。
http://www.jalan.net/bf17
【VRで見れる館内施設】
・客室
・風呂(貸切風呂・大浴場など)
・トイレ
・食事処
・玄関
・廊下(ロビー~客室~風呂~食事処などの動線)など
※宿泊施設によって掲載している写真点数や館内施設は異なります
2016年11月16日 PR TIMES