一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2012

2012-10-08 | うろうろ歩き
写真を整理する暇がなく、2か月近く経過してしまったのですが、8月に
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012に行ってきました。

越後妻有というのは、コシヒカリで有名な魚沼郡周辺、鉄道好きで言えば、十日町からほくほく線と飯山線で囲まれた地域、地理・地学好きで言えば信濃川の河岸段丘と棚田の地域を総称した名称で、ここで3年に1回「大地の芸術祭」が開催されます。


一言で言えば広い地域や村に点在した展示やイベントを回りながら、越後の自然を満喫する、という企画。
そう言うのは簡単なのですが、実は夏の新潟はけっこう蒸し暑く、また広い地域に点在しているので回るのも大変、なおかつこっそりとある展示を見つけるのも大変です。

ただ、「苦労も楽しみのうち」と考えると、この芸術祭の魅力が見えてきます。


・地元と無理なく共存している
今回が4回目になり、当初は地元の人々の理解をなかなか得られなかったようですが、今ではすっかり定着しているように見えます。
なにより、地元の人が無理しない程度に参加しているのがいいです。
ちょうど訪れたときは夏祭りだったのですが、そういうときは当然お祭り優先です。
また、出店のおばちゃんなども、縁日のノリでやっているいところが楽しいです。
ほくほく線も、臨時列車を運行するものの、末尾の写真の1枚目のように列車名も出さず、六日町駅では発車案内もないという力の抜けようが逆に楽しいです。

芸術祭側も「自分は高尚なことをやっている」、とか「村興しに協力している」という恩着せがましさが感じられません。

・分散型の運営
それぞれの展示が離れていることもあってか、サインやスタンプラリーなどの統一イベントはあるものの、展示・施設ごとに、地元の人やボランティアやアーティストが比較的自由にやっている感じがします。
「脱皮する家」を作った日大芸術学部彫刻学科は、合宿所みたいになってました。
また、

・要所で効いているデザインワーク
サインやのぼりは自然の風景を邪魔しないように、しかもちゃんと目立つように建っています。なので、近くに行けばあまり道に迷いません。
また、おみやげ物の企画・パッケージデザインなども、地元の特産品の特性とデザインワークのバランスがうまくとれています。

・不便なのがいい
とはいっても道に迷ったり、食事場所やトイレも探さなければならない、それに電車の本数が限られているので乗り遅れると大変なことになる、と何かと不便です。
また、芸術作品だけに、よくわからないものもけっこうあります(意味するところとか、どちらが正面なのかとか)
そうすると、自然と地元の人やボランティアと話をすることになります。
そうすると、皆楽しそうに参加しているのが伝わってきて、こちらの楽しみも倍化します。


芸術祭は3年後ですが、常時いろんなイベントをやっているようです。
芸術関係だけでなく棚田オーナー制度などもありますので、公式ウェブサイトをのぞいてみてください。


ここは日本有数の豪雪地帯で、冬場は3~4mの降雪がありますが、冬場にスキー・スノボの途中に訪問するのも一興かもしれません。


※ 写真は枚数が多かったので、フォトチャンネルにしてみました。



大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ その1




大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ その2



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